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harptronica

2021_Summer (feat. Miku Hatsune)

2021.09.26 05:43


お彼岸を過ぎてもまだまだ暑い

みなさま お変わりありませんか。


なにかにつけて自信がない夏でした。

自主制作の「ミニアルバム」らしきものができたので 発表しようとして、「アルバム」ほどのサイズはない、かといって「シングル」ほどコンパクトでもない、そうなると「EP」がちょうどいいのかな?と色々調べて、音楽用語がよくわからなくてパニックになり、喉が痛くなるほどチョコを食べました。行きつくところが愚か。


秋にさしかかっても、かわらず愚かにすごしています。

「EP」は、無事完成しました。


「2021_Summer (feat. Miku Hatsune)」


軸はピアノやシンセ。ハープは出てきません。

普段の曲の雰囲気を考えると『番外編』と位置付けたい曲たちです。


1曲ずつ制作記録を書きます。


1. from

1分程度のキャッチーな曲。

デモをつくったのは高校のころです。音楽発表をしていない、初音ミクを持っていない、バンドをやっていたわけでもない、そんなころになぜか「デモ曲」だけひたすらつくるという怪。どこに持っていこうとしていたんでしょうか。

とても明るい曲なので、”市井ヒロノ的ではなく”、発表機会を逃し続けていました。初音ミクOriginalの歌声は素直で、このような曲のためにあるのだな……と感じました。


今日でさよならを告げた


街はきらめいて
雨の香りを残してる
駆けだしたんだ
この世界に跡を残すように
何度挑んでも うまくなんていかない
それでも今日だって 前を向いて 進むんだ
 

さあその手に 輝く日を

恐れて眼を閉じた

そんな自分には

今日でさよならを告げた

新しくなっても そばにいてね

2. show

ピアノメインのパリッとした曲。盛夏。

「初音ミクの楽曲」と聞いて自分がイメージするのはこういう曲です。変わったリズムのあてかた、スタッカート気味の歌い方、歌詞の詰め込み、どことなくダークな空気を纏う曲調、などなど。

ギターに関しては素人なので”こんなフレーズないぞ”ということがあったらすみません。


夏のさなか、君の身体の幻を見た。
眼の奥に光った。
味気ない日々に幻だって十分だ。
君。
気は晴れたか。
摺りガラス、夏の太陽、
透かして照り付け煽ってく。
焦ってんな
重力下、従順な順応か。
迷ってんなら只飛び込めばいいんだろ。
どうにもならない夏の日を打ち破る夢を見て

踊れよ、世界が廻る限り。

3. letter

ミクさんの声がとってもかわいいですね。ピコピコした曲調もかわいいですね。

とりつくろって かわいい。

親元を離れて下宿している友人たちの話を聞き、その生活の荒みっぷりにおびえ、そしてこの曲ができました。(もちろん歌詞の内容は完全に架空の話です。)全編を通して子供が親に手紙やメールを書いているイメージで聴いて頂けると、しっくりきます。ただこの主人公はおそらく親に律儀に連絡するような子でもないと思います。

「平成の子」はみんな、どうにかなるでしょう。なるといいな。


『元気です。
 しばらく帰りません。
 夜更けの缶と生活の味を知りました。
 不自由を正義のようにかざされることもなく。
 友達ができても、恋人ができても、
 憧れたロックスターは遠いまま。
 かわいく着飾って、「お前」と言うたびに、
 胸に矛盾がはじけて痛みます。』


『元気です。
 しばらく帰りません。

 将来はどうにか、どうにでもなるでしょう。

 「みんなと同じように」生きた

 平成の子ですから。』


4. highway

つぶつぶのシンセの音色を聴いた時に浮かんだ情景です。「名神高速、南インター、長い下り坂」 情景を限定しすぎている気がしますね。 ほんとうはこの曲の様に、途中で転調を挟む曲をハープで弾きたいのですが、構造上、弾けません。かなしい。

箸休めのような ぽわんとした曲です。ミクさんの無声音の発音が好きなので、この曲でも多用しています。


夜の中
等間隔に浮かぶ光を鼓動とともにくぐって、
名神高速 南インター 長い下り坂、
等速で 走り続けた
夢の中みたいに一人で夜を泳ぐ。
つま先と両手だけが生きてる。
帰り道は予定調和の逃走劇。
ああ、距離を知る この道が終わらない。


夕闇に非常電話の文字が見える。
繋がるかしら、SOS。

悲しいけど通常なのよ

走れてる限り。

等速で 通り過ぎた

柔らかなシートに沈み込んで眠って、

どこか知らない場所で目覚めたい。

帰り道はうら寂しい逃走劇

ああ、距離を知る この道よ終わらないで。

5.fiction

とってもたのしいきょくです 

おわり

…………ノリがよくて退廃的な曲をつくってみました。曲に合わせて「インターネット」と合いの手が入っています。気の抜けたオルガンの音が響きます。もっとポップにアレンジしてもよかったかもしれませんね。制作中、パソコントラブルで、この曲がループで鳴りやまなくなるという事件も起きました。気がふれるかと思いました。

もちろん、歌詞も曲も全部フィクションです。タイトルの通り。


虚構のなかで 
今日もいくつか嘘をついたよ
全部嘘の世界でつく嘘はほんとなんだって

虚構のなかで もうがっかりしたりしないんだよ

大人になるってあきらめることなんだって


週休二日制のこども

最低 更新の日々なことも 慣れっこ 

ただ続く鼓動

昨日よりはまし


「そういうひとたち」

自分を除いてパーティー

いつもいっしょにいるの

そんなはなしでわらうの


「そういうひとたち」

自分を除いて安心

いつも居ないことだけがアイデンティティ

まし まじ まし


虚構のなかで 

今日も感情は乱高下

きらきら疲れたらこっちにおいでよ

きみの「最低」の底をたしかめにおいでよ


という全5曲でした。

各曲の音量バランスを調整したり、カバーイラストを描いたり、いろいろと「アルバムっぽい作業」ができて夏の思い出になりました。



秋冬は制作ペースが落ちますが、またいろいろと作っております。

よければまたなにか聴いて頂けるとうれしいです。