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環境問題の原点

2018.09.23 14:07

Facebook・兼井 浩さん投稿記事  ■「あとひとつ」:それでも彼はくじけなかった!

合成洗剤追放運動をしていた柳沢文正氏が受けた圧力について皆さんに伝えたくて動画をUPしました。

今から60年前、日本の国民の健康を守るために立ち上がった医師がいました。

彼(柳沢医師)は日本中に「合成洗剤の追放運動」を広げていったのです。

もし、理不尽な圧力がなければ‥もしこのとき‥さまざまな圧力がなければ‥今もなおこの国は水も空気も大地も美しく住みやすかったに違いありません。

彼は、それでもくじけないで圧力に屈せず、合成洗剤の危険性を訴え続けたのです。(当時、合成洗剤は安全。飲んでも大丈夫と言われていて、野菜なども洗っていました。)

ここに出てくる文章は「日本洗剤公害レポート」という本を参考にしたものです。

この本には日本における環境問題の原点が書かれてあり、これを読むと昭和30年代すでに国が国としての機能を果たしていなかったことがわかります。

国民で簡単に解決できたことさえできなかったのですから‥

★さらに加えられていく農薬や放射能の問題に対しどう対処すればよいのでしょう。こちらを是非読んでください。↓

http://ilikeeveryone.jugem.jp/?eid=328 【洗剤公害との20年】より

20年もの間、合成洗剤の危険性を訴え続けた人がいました

 みなさんは、「柳沢文正氏」という方をご存じですか?彼(柳沢文正氏)は、自らの危険を顧みず‥真剣に環境の改善のために取り組んだ方です。彼が取り組んだのは合成洗剤による環境汚染と健康破壊を阻止するというものでした。その目的はひとえに、この国を壊滅させないためだったのです。

 合成洗剤で日本が壊滅するなんて‥大げさと思われるかもしれません。しかし、彼の研究により‥合成洗剤は全身を蝕むものであることが判明。ですから、彼は、必死で厚生省や企業や国民に訴え続けたわけです。しかし、物事は‥そう簡単には運びませんでした。

|洗剤公害との20年

欺瞞との闘い

■企業・行政・学会など様々な圧力

 ー1982年記ー「洗剤よとまれ/柳沢文正著(P4~8)より」

 私が合成洗剤の問題に取り組んでから20年の歳月が過ぎ去りました。ひとくちに20年とはいっても、その間には多くの曲折がありました。

 はじめ私たちが主張した「合成洗剤は決して無害ではない」という警告は、今日でこそごく当たり前のこととして誰でも受け入れてくれていることですが、20年前は、ただそう指摘しただけで、合成洗剤企業からはもちろん、行政からも学会からも様々な圧力を受ける破目ににおちいりました。

 企業と行政が20年前に私たちの警告を受け入れ、実験の結果を虚心に認めて、合成洗剤の大量消費にもっともっと慎重を期してくれさえすれば、いわゆる”合成洗剤問題”はなかったに違いありません。

 実験の結果から‥合成洗剤が体を蝕んでいくということが分かっていても‥その生産を食い止めることができない行政。もし、私たちの健康が優先されている国であるなら‥、一人の研究者がこんなことに20年の歳月をかける必要などないと思うのです。

 私(このブログの管理人)が数年前、厚生省に「生産される商品がいいものかどうか調べて欲しいのですが‥」とお願いしたら‥。「もし、いい会社だったらどうしますか?」ときかれ。それで、私が「では、もし悪い商品で消費者が被害を受けたらどうしますか」と訊ねました。すると「企業を守る法律はありますが、消費者を守る法律はありません」とのことでした‥。そうだろうと、思ってはいましたが‥直接そう言われて本当にがっかりしました。

■行政も企業も無責任に売りまくった

ー1982年記ー「洗剤よとまれ/柳沢文正著(p4~8)より」

 私たちの、きわめて単純で明解な警告は、企業と行政が癒着してつくりあげた砂上の楼閣のからくりを直撃することになりました。

 企業と行政ははじめの欺瞞を繕うために、次から次へと欺瞞を積み重ねていったのです。

 私たちにとって”洗剤公害の20年”とは、こうした欺瞞との数々とたたかって合成洗剤の害毒を訴え、私たちの周囲から追放することでした。

 昭和31年9月、厚生省の環境衛生部長は全国都道府県知事にあてて、合成洗剤による野菜・果物の洗浄をすすめる通知を出しました。

 これはその前月の、厚生省の外郭団体である日本食品衛生協会による推奨と軌を一にしたものでしたが、以来行政と企業は「厚生省内日本食品衛生協会推奨品」「厚生省指定」「厚生省実験済」「厚生省証明済」など権威づけ、「本品は毒性を有せず、有害な不純分を含まない」「人体に無害」といった類のキャッチフレーズで、合成洗剤の飛躍的な大量消費を実現させたのでした。

 

 しかし、その「厚生省実験済」の”実験”が国立衛生試験所池田部長による一製品の急性毒性実験一つによるものに過ぎず、しかもそれは「毒性大なるとは考えられず」という、国が国民に安全を保証するに足る根拠は皆無とも言うべきものでした。

 このあいまいで不明朗な”推奨”について、行政も企業もだれも責任をとらず、かえってそれを糊塗するために、さまざまな策略をめぐらして合成洗剤を売りまくってきたのです。

 合成洗剤の容器‥袋やビンに貼られたこれらのラベルを完全に追求するのに、なんと昭和48年までの長年月を要したのでした。

 2006年に体調を崩したことをきっかけに、家の中から合成洗剤をはじめ‥子供が間違って飲んだら死ぬかもしれないという商品は撤去処分しました。

 すると‥私だけが元気になっただけでなく‥アトピーだった娘や原因不明と言われ毎日のように蕁麻疹が出ていた息子が癒され元気になったのです‥。症状が違っても、原因が同じだったからこそ、みんな元気になったのだと思うのです。

■一筋縄ではいかない

 ー1982年記ー 「洗剤よとまれ/柳沢文正(p4~8)より」 

 私たちの合成洗剤追放の運動は、石鹸の使用を広めることとあいまって、この20年間に着々と実を結んできました。

 いわゆる”琵琶湖条例”といわれる滋賀県の「琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」も、合成洗剤追放の一つのプロセスであったかもしれません。

 しかし、反面、この条例はあたかも「リン」だけを有害物として除去すればよいとするかのような誤った認識を生み、そこに企業の宣伝・攻勢が集中して、日本中を無リンの合成洗剤や、まがいものの複合石けんが大手をふってまかりとおるという社会現象を派生させました。

 無機リン洗剤は、リンのかわりに界面活性剤の比率が増えるという問題や、リン酸塩の代替えに用いられるゼオライトの環境汚染問題があり、なによりも合成洗剤であるために、毒性をもっているのです。

 また、ABS系合成洗剤の追放にともなって、高級アルコール系合成洗剤の開発がすすめれたこともありましたが、その後の研究で安全性が否定されると、石けんにまぜて使用するこをと勧めている働きもあります。ー中略ー

 それまで野放しにされていた合成洗剤が、私たちの問題提起によって、徐々にではあっても規制の方向を歩み続けてきたのがこの20年だということもできます。それをおしすすめてきたのが、草の根の合成洗剤追放運動でした。

 いずれにしても、合成洗剤の使用が”規制”されるべきものであることは間違いありません。その”規制”をすすめて”追放”まで運動をすすめるために、この20年間のあゆみの側面を知って頂きたいとおもうのです。

 こんな私でも、合成洗剤は危険ではないかと薄々感じていました。しかし、合成洗剤が無リンになった時に‥企業は環境を考えていい洗剤を作っているのだろうと思い‥そのまま(2006年まで)合成洗剤を使い続けることになりました。

 まさか、合成洗剤の毒性はそのままで、ゼオライトの問題まで加わっていたなんて!(詳しくは‥「合成洗剤の無リン化について」)

 ですから‥柳澤文正氏の働きとそれに協力した多くの人々の努力してきた20年が無駄にならないように、いま私たちは一人一人、もっと真剣に環境のことを考えなければならないと思います。

|日本を壊滅させないため

この枠の中の文章は、「日本洗剤公害レポートp.278~280」を参考。

■わたし(柳沢文正氏)が願うこと

  真実を国民に知らせたい  

 わたし(柳沢文正)は微力ながら、すこしでも真実を国民に告げたいと思い、昭和37年に当時横浜国立大学教授・山越邦彦、東京医科歯科大学教授・柳沢文徳の両氏とともに「合成洗剤の科学」を自費出版し‥基礎的な問題と、私どもの考え方を解説し、合成洗剤を理解させるために一応の目的を達した。

 さらに翌38年、白鳳社から「台所の恐怖」を出版、合成洗剤の害毒についての認識を広めるべくつとめた。

 その後‥10年来の主張を整理し、行政当局によって「無害」として奨励され、消費者から歓迎され、普及してきた合成洗剤の真実の問題について調査をおこなって「日本の洗剤その総点検」を績文堂より出版した。

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 東京・有楽町の読売ホールで出版記念会を開く

昭和48年5月24日

主催は‥

 この10年間、合成洗剤問題について一緒に取り組んできた山越邦彦、柳沢文徳両氏と、洗剤のための連絡会、日本消費者連盟創立委員会、東京都消費者連合会、都民生活の会洗剤班、日本婦人会議、婦人民主クラブ郊外部などのみなさんによる。

記念会の様子は‥

 この会には東京や関東近県はもちろん、中部、近畿、中国、九州、北陸、東北、北海道からも参加され、1400名あまりの方が会場をうずめつくし、中には会場に入りきれず帰る人もあるほどであった。

この会の最後に一言‥

 「こういう席をかりて私(柳沢文正)のお願いしたいことは、消費者のみなさまがた、一人ひとりが合成洗剤追放運動に乗り出し、この日本を、ほんとうに清らかに、そしてみなさまがたの家庭を安らかに、しあわせなものにしていただきたい。」

■15年間。わたし(柳沢文正氏)が身近にみたもの

 私が身近に見たものは、人間の幸福や自然環境の保護よりも企業の利益の方が優先するという現実と、一部の官界および外郭団体のギマンにみちたデタラメな態度。

 そして、多くのマスコミまでがこれに屈し、真実が国民に知らされないままに、合成洗剤が刻一刻と自然や人体をむしばんでいく姿だった。

 そして正直なところ、この問題に首を突っ込んだことは、私にとって不幸だったとも言える。

 偶然が私をこの問題に近づけてくれさえしなかったら、今頃何も知らないで、専門の世界で、それこそ権威と平和に守られて、平穏無事に生きていることができたかもしれない。

 だが、この問題に関係してから、私は”気違い”呼ばわりされたり、ほうぼうから圧力をかけられ、あらゆる官職を取り上げられた‥。

 そればかりか、最近は、私がただの”庶民”のひとりとして開業している診療所の仕事を妨害されたり、多くの消費者に真実を話したいと思って講演して歩く先まで、しだいに狭められてきている。

 現に長野県では、私がしばしば講演した小諸市や上田市などが合成洗剤を止めて石鹸に切り替えているが、県知事がかわった途端に、お呼びがかからなくなった。

 知事や市長が保守系になると、消費者からの要望があっても、私は出かけられなくなってしまうのだ。

 しかしながら、たとえどんな圧力があり、身辺が危なくなっても、私は合成洗剤の全面追放を主張し、世間に訴え続けていかなければ、この国は壊滅してしまう‥‥と思っている。(柳沢 文正)

 子供の頃母に叱られ痛い目にあったことがあります。母は言いました「悪いことをすると痛い目にあうのよ。」と‥。

 でも、今思います。悪いことって何なんだろうと。結局、強い人、この世を支配する者にとって都合の悪いことが、悪いことで‥。自然にとっていいかどうかは別だと思いました。健康や環境のために尽くしても、痛い目にあうのですから‥。

 それでも‥くじけなかった柳沢文正さんの生き方に‥涙が出ます。

|国民の協力

その当時、柳沢文正氏のひたむきな生き方に‥大勢の協力者が生まれました。

■石鹸を使おうという運動

(昭和50年=1975年ごろ/枠内、「日本公害レポート 前書き」より)

 今全国で、合成洗剤を追放し、石鹸を使おうという運動が、草の根のように地道に広がりはじめている。都会でも、農村でも、漁村でも‥。

 毎日のようにどこかで「洗剤を考える」集会や「合成洗剤の毒性について」の学習会などがひらかれ、全国の消費者団体、全日本水道労働組合‥(中略)‥

 婦人民主クラブ‥などで構成する「きれいな水と命を守る合成洗剤追放全国連絡会」は、合成洗剤の不売・不買運動や”洗剤公害”の告発などを全国的に呼びかけている。

 こんな運動があったのですね。当時そんなことがあったとは露知らず‥。

 わたしは、合成洗剤を疑うことなく、つい最近2006年頃まで使い続けてきました。どんなに皮膚が荒れようが、どんなに体調不良になろうが、お構いなしに‥

■地域ぐるみの運動

 

 50万人の漁業者を擁する全国漁業協同組合連合会も、有害な合成洗剤の追放を決議し、各地の漁業協同組合婦人部の組織を動員して、天然石けんを使う運動を末端にまで浸透させ、地域ぐるみの運動を展開している。

 今や北海道から沖縄まで、ほとんどの都道府県で、消費者運動グループや反抗外運動グループを中心に、根強い合成洗剤ボイコット運動や石けん普及運動が繰り広げられている。

 1975年頃。きれいな海を守るために‥漁業者がこんなに真剣に取り組んでいたなんて驚きです。わたしは、2009年ある田舎で避難生活していました。

 当時、近くに住む漁師たちがすることは‥海の近くにある漁業者の建物そばの水道で‥たっぷりの合成洗剤でまな板を洗う姿。プラスチックなどの漂着ゴミと家庭ごみを、浜辺で燃やす姿。得体のしれない液体をトラックのタンクから海へ流す姿‥。田舎って意外とやりたい放題。まったく環境のことなど考えていない様子でした。近くの海は一見透明度の高い海でしたが‥そこにどんな有害物質が溶け込んでいるか‥恐ろしいものを感じました。

 そして、田舎の海は美しいというイメージがあることをいいことに‥そんな海で塩を作ったり、魚介類をとって売っているのですから‥。わたしはもちろん、そこの塩も魚介類も食べませんでした。

■全国に広がる運動

 北海道は札幌市の北海道消費者協会が、市販の台所用洗剤について総合的な調査に乗り出し、その過大表示などを批判する調査報告をまとめた。

 宮城県は気仙沼市が、市関係施設での合成洗剤の全面使用禁止に踏み切った。

 新潟県では新潟市にある食生活改善普及会が、日本で最初に合成洗剤の追放を開始し、地域のメーカーに特注して会員に粉石けんのあっせんをしている。

 神奈川県藤沢市では、市の肝いりで”市民総ぐるみ”の合成洗剤追放運動を展開しつつある。

 同じく神奈川県川崎市‥東京都小金井市、町田市‥などでも、住民・消費者運動が市政・町政を動かし、自治体が洗剤汚染追放の音頭をとったり、スーパーや薬局、薬店、雑貨店などに安全な石けん類をおくように呼びかけたりしている。

 町と国民がひとつとなって‥健康と環境を守ろうとする力を感じます。今の時代は‥「諦めの時代」というのでしょうか?分かっていても‥潰されるのがわかっているので‥無抵抗って感じです。現在が1975年のような状況だったら、わたしも喜んでその運動に参加すると思いますが‥何か見えない圧力のようなものを感じ‥化学物質の危険性が分かっていても‥無言を貫くしかないような状況です。‥涙‥

■学校、ホテル、飲食店などで合成洗剤使用中止

 学校給食関係では、東京都の「野菜・果物は水洗いで十分」という方針(昭和48年5月)にならい、大半の府県が食器洗いの以外の合成洗剤の使用中止に踏み切った。

 病院やホテル、飲食店、保育園や幼稚園‥‥などでの合成洗剤中止も漸増している。

 学校、病院、ホテル、飲食店、保育園や幼稚園で‥合成洗剤中止になっていたなんて‥。化学物質過敏症になって職を失う人も多いのですが‥もし、これが今も現実として行われたなら‥そんな病気になって職を失うものはなかったでしょう。

 もし、これらの運動が順調だったら、今私たちの子供たちの着る衣類に至るまで、合成洗剤ではなく石けんに変えられ‥子供たちの健康もずっと守られていたでしょうね。しかし、今では、衣類も合成洗剤だし、手洗いも合成洗剤。そればかりではありません、合成洗剤に殺菌剤が入っているものまで売られているのですから。つまり‥かつての運動が無意味だったくらいの状況になっているのです。

 しかも最近の学校給食では、合成洗剤ではありませんが、野菜や果物を、流水で洗ったあと、「次亜塩素酸ナトリウム」で消毒することが義務付けされているそうです。その際、次亜塩素酸ナトリウムが残留しないように残留塩素試験で濃度を確認するそうです。

 つまり、野菜に塩素と同じような毒に浸し、それを水で洗いして高濃度に残留していないか確かめ(低濃度だったらまぁいいかって感じでしょうか)‥そして食卓に出すそうです。次亜塩素酸ナトリウムとは漂白剤のようなもので‥塩素と同じような成分です。もう自分でお弁当持っていきたいですよね。

※「第3章 食品、設備等の洗浄 ・ 消毒マニュアル1. 食品の洗浄・消毒(3)調理室における洗浄・消毒」を参考http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2009/05/26/1266277_08_1.pdf

|環境と健康を蝕む

(昭和50年=1975年ごろ/枠内、「日本公害レポート 前書き」より)

■人体と環境を蝕む合成洗剤

 このように今日、合成洗剤はあらゆる都市の問題、地域の問題としてのみならず、大きな社会問題として取り上げられてきている。

 

 それは、合成洗剤が人体を蝕み、土壌や水質を汚染し、環境を破壊して、上下水道事業や農業や漁業などにも大きな被害を及ぼしつつあるからである。

 わたしが子供の頃、どこにでもいた生き物(例:メダカ、どじょう、おたまじゃくしなど)が‥合成洗剤などの汚染によってほとんどの川や池から消えました。(鯉などのように汚れた川にも住めるという生き物は、若干います。)

 しかし、今やだれも都市の問題、地域の問題‥さらには社会問題として取り上げる人はいません。というより‥匂いのきつい‥倒れそうなくらいの洗剤や柔軟剤を、消費者は何の疑問も持たず購入して使うようになったように思います。かつての、運動が台無しです。これでは自分も家族も、そして周りの人も‥さらには環境も守れません。

■生きた川を死に追いやった合成洗剤

 特に日本の国土は狭く、平地面積あたりの合成洗剤消費量は世界最高(昭和46年で1平方kmあたり5466kg)ーー。

 その結果、合成洗剤は‥地下深くまでしみ込み、土壌や地下水・飲料水を汚染し、分解されないままに河川や小沼、海に放出されて、悪臭や白い泡を漂わせ、都市近郊の河川を”ドブ川”や”死の川”と化し、東京湾をはじめ、琵琶湖‥諏訪湖‥霞ヶ浦‥などを汚染(富栄養化)し続けている。

 すごい洗剤の量を私たちは、毎日毎日川や海にぶちまけ‥そして「どうしてこんなに川や海が汚れたんだろう」と言いつつ‥お金を出して遠いところにある美しい海のあるところまで旅行しています。洗剤を流さなければ、近くの川や海でみんなと仲良く遊べたのに‥。

 また、いつも気になっているのですが‥なぜ川の汚染を「川の富栄養化」と呼ぶのでしょうか?川の汚染が、まるで良いことのように聞こえるのです。川の汚染は川の汚染とちゃんと呼ばなければ‥一般の人たちは‥川の栄養が増えただけで、川は全く汚染されていないと勘違いします。

■地下水まで汚染した合成洗剤

 東京都土木技術研究所は、洗剤汚染が地下水まで及んでいることを明るみにした。

 大阪・淀川浄水場の水道源水のBODは、平均0.18ppmであり、東京・金町浄水場では、世界保健機構(WHO)の基準値0.2ppmを上回る0.34ppmが検出されたという報告検出されたという報告もある。

 目でも、鼻でも‥異常なほど汚染されていると判断できるレベルのなのに‥数値で出さなければ分かってくれないなんて!しかし、実際は数値を出してもわかってもらえない‥

■尿にまで含まれる合成洗剤

 合成洗剤は水道水中ばかりか、尿中にさえも含まれていると、川崎市高津保健所の小林勇氏は警告している。

 (この問題で、「市民の尿中の秘密を漏らした」とかで公務員の秘密漏洩により同氏の処分問題にまで発展したという‥『京浜文学』第3号)。

 私の体験ですが‥。私は、体をあっためて汗をかくというデトックスをもう8年も続けています。その中で‥お腹を温めるのですが‥。その時、どうしようもない違和感が内臓にあるのです。どう言う違和感かというと‥合成洗剤を水に溶かした液に両手を入れて台所仕事をしている時に両手で感じるあの違和感です。お腹に合成洗剤が溜まっているということが実感できる瞬間です。

 ですから、尿中に合成洗剤が含まれるというのも‥わかります。しかしもし逆に、尿に合成洗剤が全く含まれないというのなら‥その方が‥驚きです。なぜなら、合成洗剤の実験でねずみは腎臓を悪くするからです‥。しかし、これらの情報(尿に合成洗剤が含まれる)を国民に向けて発表することが‥「市民の尿中の秘密を漏らした」と解釈され‥。そして、それが‥「公務員の秘密漏洩」ということにまで発展し‥同氏の処分問題になったというのですから驚きです‥。

 国民は、もやは真実を知ることが許されず、病気になって‥、そして、「奴隷のように働いて貯めたお金」を1滴も残さぬように搾り取られるシステムになっているのだと思います‥。 ー絶望ー

■全身を蝕む合成洗剤

 合成洗剤の人体に及ぼす影響については、昭和37年に当時東京都立衛生研究所に勤めていた柳沢文正博士や東京医科歯科大学の柳沢文徳教授によって”有害論”がとなえられて以来、皮膚障害、内蔵障害、催奇性、発ガン補助作用、複合・相乗作用などがすでに数多くの学者・研究者により認められている。

上記の文章をさらっと読んでしまえば、それだけですが‥。日常に合成洗剤を使っていては‥全身どの場所で病気になっても不思議ではないということです。

最近、気になるのは‥皮膚症状もなく元気そうに見える若い人たちの薄毛です。 特におでこの広すぎる女性が気になるのです。通りすがりの女性のおでこが頭頂部まであるのを見たときは‥びっくりしました(男性なら禿げているように見えますが)。しかし、芸能人もそんな人が多く見受けられるのです。

しかし、多くの人は‥薄毛はかつらをつければいいと軽く考えているのかもしれません。しかし、もし‥これらが合成洗剤などの化学物質で起こっているのなら‥内臓にも合成洗剤の成分が溜まり‥が気がつかないうちに臓器の機能を低下させていくのです。本当に恐ろしいことです。

ですから私たちは‥まず、合成洗剤をはじめ日用品として使われている合成化学物質‥たとえば‥シャンプー・リンス、入浴剤、合成洗剤、柔軟剤、芳香剤、殺虫剤、殺菌剤、防虫剤、抗菌剤、床ワックスなどを処分し使わないようにしましょう。あと、白砂糖、精製塩、などの調味料を本物に変え、加工品は食べないように努力することが大切だと思います。

最近、無農薬ということで人気が高い水栽培された野菜。しかし、これには、栄養剤、ホルモン剤、抗生物質などが使われていて‥どこまでも国のごまかしは続いています。

※抜け毛や薄毛で困っている方は、お勧め石けん等も書いてありますので‥是非こちらの記事を読んでください⇒

「私たちは合成洗剤で髪を洗っている」:http://ilikeeveryone.jugem.jp/?eid=37

※デトックスに関心ある方はこちらを是非読んでください。⇒ http://w01.tp1.jp/~a790432858/detox.html#5

|柳沢文正氏の研究

柳沢文正氏は、合成洗剤についてこのように言っています。

(柳沢文正氏著書「合成洗剤とまれp22参考) 

 合成洗剤は、潤性、浸透性、乳化性、分散性、可溶化性、気泡性などの界面活性剤という特性を有しているため、その毒性は複雑であり、単に催奇性という形態の観察だけで毒性を計るのは困難なことです。しかもこの毒性に関する研究は、単一の事実だけで確認できにくいことがこの界面活性作用の難しさです。

 合成洗剤の基礎、臨床実験から見て、この物質に関連あると考えられる疾患は、今日新たに生じた難病、奇病をはじめ、ガン、肝臓病、腎臓病などさまざまです。

↓下にそれらの疾患を表で示しておきます。

 合成洗剤に関係ある疾患  合成洗剤の影響あるものと考えられる疾患

 主婦湿疹

 肝臓障害

 悪性腫瘍

 心筋梗塞

 腎臓病

 遺伝因子障害

 循環器障害

 スモン病

 水俣病

 奇形児  自律神経失調症

 消化器病

 川崎病

 ポックリ病

 膠原病

 ベーチェット病

 イタイイタイ病

 精神異常

 つまり‥合成洗剤一つで、全身に及ぶ様々な病気になる可能性があるというわけです。柳沢文正氏の研究により、合成洗剤は、肝臓や腎臓そのほか全ての臓器に蓄積し、酸素を全身に運ぶ赤血球を破壊したり、生命維持に不可欠な体内酵素を著しく狂わせたり、カルシウムイオンを低下させることで糖尿病のような酸性体質にし感染症にかかりやすくすることがわかっています。

 なのに‥こんな商品が「安全」と認められ、それによって日本人の80~90%が合成洗剤を毎日毎日使っているわけですから‥。いつ病気になっても不思議ではありません。

 わたしたちは、​合成洗剤が無ければ発症しなかった病気を何も知らずに抱えることとなり、その病気の原因が合成洗剤であることを知らないため、全く関係ない治療法を受けることになるわけです。私自身、主婦湿疹が出来た時、合成洗剤を止めればいいものを‥副腎皮質ホルモンを塗っていたのですから。

 それにより、合成洗剤を更に使い続けることになってしまい‥、肝臓や腎臓をはじめ、あらゆる臓器にどれほどの負担をかけたか計りしれないのです。(2006年から合成洗剤などを処分し、そして汗をいて毒出しをしています。それによって‥かなり健康は改善されましたが。)

 追加) 意外な合成洗剤の影響‥ (柳澤文正著「洗剤とまれp.23」参考)

 ①卵を食べるとコレステロールが高くなるということは誰でも知っている常識ですが、それがなぜかは‥意外なところにあります。⇒合成洗剤で洗った卵を、毎日2、3個食べると血清コレステロールが異常に上昇することがわかっている。(養鶏場では、卵を合成洗剤で洗っているそうです)。

②心筋梗塞、児童のコレステロールに関するソ連の研究によると「界面活性剤で洗った食器に食品を盛るとコレステロールの吸収が増加することがわかっています。

|最後に

 ①この記事を読んで考えて欲しいのは、私たちの国が「これは安全です」と言ったものや企業がCMなどで宣伝しているものを安易に信じないで欲しいということです。合成洗剤ですら、何もできなかった国です。農薬も添加物もそして遺伝子組み換えや放射能問題、ウイルス問題に至るまで、私たちは、もっともっと自ら考え改善できるところは改善していかなければいけないと思います。特に合成洗剤など、家庭で使われる石油系化学商品は私たちの意思一つで処分し改善できるのですから‥。

 ②現在日本において、難病と言われるもの (指定されていないものも含めると) は、数千にもなるとも言われています。人は、その難病の一つに自分がなった場合、少しでも多くの人にその病名と症状と現状を知ってもらい理解を得ようとデモを行いメディアでアピールしたります。しかし、これは、不毛な行動ではないかと思うのです。

 どういうことかと言うと、「じゃ~、あなたは、自分の病気以外の数千の病気に関心を持ち、理解できますか?」という風に‥なるからです。だいたいは、自分の病気だけで精一杯。他の人の病気なんて関心もつ余裕すらありません。1つや2つの病気ならまだしも、数千に及ぶ難病についての理解を持つことは‥不可能です。

 ですから、わたしはこう思うのです。自分の病気について知ってもらうより、「様々な病気の原因になる化学物質の危険性」を多くの人に知ってもらうほうがいいのではないかと‥。そして、多くの人が、自分の家庭で使っている身近な石油系化学製品を止めるようになれば‥(それぞれが違った症状だったにせよ)‥周りの人と一緒に自分も元気になれるのではないかと‥

 ③もし、私たちが海や森に行って食べ物を自然から直接とって食べていたなら、それこそ、海や川を汚したり、木々を伐採して森を破壊したりするはずがないと思うのです。しかし、現在、私たちはお金を儲けるために、 (例として) 空気を汚す車を生産したり、木々を伐採するチェーンソーを生産したり、田んぼの虫 (そのほかいろんな生き物) を殺す殺虫剤を生産しなければ生きていけません。 (勤めるところが自然破壊に繋がるものしかない)

 つまり、私たち国民は、消費者であると同時に、 (企業などに雇われた) 生産者でもあるという‥板挟みの中で‥生きているわけです。それによって私たちは、自分の住む環境と自分自身の健康を蝕んでいるのです。いつの間にか、文明の罠にかかってしまったという他ないのですが‥。

 こんな絶望の中で、私たちはどう生きればいいのか‥途方にくれるわけですが‥。その中でもくじけずに‥命をかけて、自分の研究の結果を皆さんに知らせ‥人々の健康を守ろうとした柳沢文正氏の生きた人生を無駄にしないようにしたいと思うのです。そうでなければ‥私たちには、ほんの少しの希望さえないと言えるのですから‥


***

考えて欲しいのは、私たちの国が「これは安全です」と言ったものや企業がCMなどで宣伝しているものを安易に信じないで欲しいということです。

合成洗剤ですら、何もできなかった国です。

農薬も添加物もそして遺伝子組み換えや放射能問題、ウイルス問題に至るまで、私たちは、もっともっと自ら考え改善できるところは改善していかなければいけないと思います。

特に合成洗剤など、家庭で使われる石油系化学商品は私たちの意思一つで処分し改善できるのですから‥。