Frailty⑦
おはようございます。
今日はいい天気ですね〜
外出したいですが、今日は我が家でパーティーを催すのでその準備をせっせと昨晩からおこなっております。
お世話になった先生の退職祝いです。
ひくほどお酒を買って、家の中をデコレーションしています。
喜んでもらえればと思います。
では、Frailtyは今日が最後になりますね。
7回にわたって、勉強にのヒントをいくつか掲載してきたわけですが、本当に自分自身も勉強になりました。
頭でっかちがいいのか技術を有している方がいいのかの議論はあるかと思いますが、どちらにせよ、目の前の患者さんをよくしてあげたいと思う気持ちは皆同じなわけですから僕はそのあたりは全く気にしていません。
なので、今後は少し徒手療法などの勉強もかじる程度はして見たいと思っています。
頭ごなしに否定していてもしょうがないと僕は思っていますので、まずは触れてみます。
では、最後のフレイルお願いします。
内容はいたってシンプルです。
どうすればいいの?って話です。
以前、フレイルになると歩行機能が低下しますと言いました。
さらに以前、糖尿病の項では活動量と余命に関する論文を紹介したことがありました。
そして最近にも歩行速度と余命の話をしました。
やはり”歩く”あるいは”動く”といった活動は、余命に非常に効果があり、かつ非常に簡便で導入しやすい活動なのです。
よくテレビやネットであることは健康にいいって見ますよね。
理論上は正しいですよ。マジで。
だって動かないと余命が相当少なくなってしまいますからね。
では、どうすればいいのか?
論文から導き出した答えは3つです。
・筋トレをする
・歩行する
・万歩計をつける
(・カウンセリングをする)
歩くだけでは筋力はつきません(ケースバイケース)。当たり前です。
しかし、そのぶん歩く機能は向上します。
筋トレすれば筋力がつきます。
では歩行機能はどうなのか?
これはフレイル高齢者にも当てはまります。
Physical exercise interventions for improving performance-based measures of physical function in community-dwelling, frail older adults: a systematic review and meta-analysis.
ですね。
筋トレをしたらどうなるのか?
筋力と歩行機能(通常歩行、速歩)がcontrol群に比べて0.6m/sと0.8m/s早くなっています。
筋トレに中身を見てみると、1RM60-80%を漸増運動。以上です。やはり漸増運動です。高齢者+フレイルですから漸増運動です。
なるほど。
筋トレはいいな〜とわかりました。
じゃあ歩く練習して見ましょう。
どうでしょう?
今回は歩行訓練と歩行機能の論文は割愛しますが、改善を認めるという見解が一般的です。
歩く練習を”丁寧”にすると、どうなるか?
活動量を増加させることはできるのか?
これです。A home-based pedometer-driven walking program to increase physical activity in older adults with osteoarthritis of the knee: a preliminary study.
60歳以上の膝OA患者に対して、月ごとに10%ごと歩数を増加するようにカウンセリング付きの介入をしたところ、大方1000歩の歩数の増加を認めた。
当たり前ですが、こういう介入ができます。
現在日本の医療制度では看護師さんが糖尿病外来時はこの辺りをチェックするようですから、看護師さんがいましどうするべき内容ですね。
漸増的に歩数も増加させることが重要です。
いきなりじゃやる気なくなっちゃいますもんね。
では、最後です。
以前にも紹介しましたが、万歩計です。
携帯電話でもいいです。
後から振り返ることができるものがいいです。
Using Pedometers to Increase Physical Activity and Improve Health.によると、
万歩計をつけ目標値を設定させて歩かせると、平均で約2500歩の歩数を増加させることができたとなっています。
では疾患を有している高齢者ではどうか?
Mansi et al. BMC Musculoskeletal Disorders 2014, 15:231が参考になります。
整形疾患を有する高齢者に上記と同様の介入を行なった場合に、約2000歩の歩数を増加させることができたとしています。
ここで重要なことはFBです。
糖尿病外来での、上記3つの指導を期待します。
歩くことは決して軽視してはいけない重要なことだと学びました。
では、また次回!!