らぁ麺屋 飯田商店で、わんたん入りしょうゆチャーシュー麺、しおらぁ麺@湯河原
ついに、ついに…!「らぁ麺屋 飯田商店」(以下、飯田商店)に行ってきました。全国各地のラーメンファンのみならず美味しいもの好きからもラーメンの聖地と言われている飯田商店。コロナ禍において完全予約制となり、今、日本で一番予約が取れないラーメン屋です。ようやく予約が取れたので行ってまいりました。
案内された席は、店主の飯田将太さんが調理されている場所の目の前。やだ、人生最高の席運じゃん…。
頼んだのは、わんたん入りしょうゆチャーシュー麺(1980円)。
お…美味しい……。タレよりもまず出汁が強く感じられるスープは、一口飲んだ瞬間パァッと華やかな旨みが広がります。
鶏油が結構たっぷり入っているのに重さが全くなくサラリとして旨味だけを感じるのは、不純物とかない最高に良質な鶏油なんでしょうね。いっそ肌に塗りたい。
麺は、柔らかいのにしなやかで伸びやかなコシがありスープの持ち上げ力がすごくて永遠に啜っていたくなります。こんな麺初めて。
噛めば噛むほど味がするチャーシューは、2種類×2枚の計4枚。低温調理されてしっとり感ありつつ薄いから生っぽさがないのが良いですね。
ワンタンも今まで食べてきたワンタンで一番美味しいワンタンでした…。瑞々しいシャキシャキねぎ、コリっと食感が嬉しいメンマも抜かりなく。
夫が2杯目に頼んだ、しおらぁ麺(1300円)も少しもらいました。まずシンプルに塩の美味しさが感じられ、厳選された素材の顔が浮かぶようなスープでした。麺は平打ちの細麺。こちらもとても美味しかった!このスープを水筒に入れて持ち歩きたいとさえ思ってしまった笑。
いやー、これが聖地のラーメンか。この一杯にどれだけの心血を注いでいるのか想像するとクラクラしますが、飯田さんの洗練された無駄のない所作はそんなことをおくびにも出さないようで、めちゃくちゃかっこいいな!と思いました。あと私たちにきちんと目を合わせてくれるのも嬉しい…。
先日食べた支那そばやのスープは、出汁とタレのバランスがとても調和していてラーメンの最上級の形のひとつだなと感じたのですが、飯田商店のそれは割烹の高みまで上り詰めている感じがする。飯田さんは支那そばやの佐野実さんを尊敬されていますが、厳選した素材のみを使う手段は同じだけれど、その先にある味は違っていてそこが面白い。ラーメンって、料理って本当に面白いなと思いました。