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オールド・キャンパーの独り言

二十四節気

2017.03.20 13:36

 今日は、春分の日。昼の長さと夜の長さが同じ日とされているのですが、実際には昼の方が夜よりも長いのだそうです。日本では、年によって差があるようですが平均すれば昼が夜よりも約14分長いと言うことです。

 太陽の通り道を「黄道」、その黄道と地球の赤道を天まで延長したものを「天の赤道」と言います。その黄道と天の赤道が交わった点の1つが春分点、もう一つが秋分点です。

 春分、秋分は、春分点、秋分点を太陽が通過する瞬間だと定義されています。

 古代中国では、月の動きをもとに創られた太陰暦と実際に感じる季節とずれてしまうために毎年の農作業の目安にするには大変不便でした。そのため、太陽の運行をもとにした二十四節気が創られて暦に導入されました。春分、秋分、冬至、夏至、立春、大寒、立冬など日頃よく聞く時候の言葉です。

 二十四節気は、古代中国の黄河領域の気候をモデルにして創られているために日本の季節とは多少のずれがありますが、毎年同じ時期に同じ節気が来ることで一定しているために農業をする上で便利だと言うことで日本でも使われるようになりました。

 二十四節気は、一年を春夏秋冬の4つに分け、それぞれをさらに6つに分けた24の時期を表しています。日本では二十四節気をさらに約五日ずつの3つに分けた七十二候が創られています。

 しかし、地球の軌道が円ではなくて楕円を描いているために太陽の動く速度が一定ではないことや地球環境の変化等によって気候の変化と二十四節気とが次第にずれてきているように思います。「暦の上では、・・・」が季節の言葉になって来ているようです。

 人間の知恵と努力が生み出した暦も時代とともにずれて来るものなのですね。

 遅霜や季節はずれの大雪による農業被害や事故などの起こらないようにするには、ただ祈るだけしかないのでしょうか。