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禍は口より出て、病は口より入る

2018.09.25 03:52

https://iec.co.jp/media/corner/kojijyukugo/22 【やまいはくちよりいり、わざわいはくちよりいず】 より

やまいはくちよりいり、わざわいはくちよりいず・・・・

病気の元は口から入ることが多い。また、不幸な出来ごとは口から出た失言から起こることが多いのです。口へ入る方も、口から出る方も十分注意しましょう。

 中国の庶民のことわざ、つまり「俚諺」から採られたものです。わが国でも「口は禍のもと」とか「物いえば唇さむし」「きじも鳴かずば撃たれまい」など、いろいろなことわざがあり、口から出る禍についての注意を喚起しています。次元は違いますが、一度出た言葉は取り返せないということで「綸音汗の如し」というたとえがあります。君子の言葉は、汗が出たら戻らぬように、仔細なことでも言ったことは訂正することが出来ないという戒めです。

いずれにしても、ひと言余分のことを言ったり、会議で激論になって、いわずもがなの発言をしたために、一生を台なしにするような失敗につながることがあります。思わずつぶやいたひと言が、相手の耳に入ってしまい怒りを買うこともあり、軽口がまともに受け取られて仲違いの原因になることもあります。病気にならないように、食物に注意するように、口をつつしみ禍をまねかぬようにしたいものです。

同様な意味の「雉も鳴かずば打たれまい」は、余計なことを言ったばかりに災いを招いたというわが国近世の物語から出た故事です。

その出所は、「物言わじ父は長柄の人柱、鳴かずば、きじも射たれざらまし」という父おもいの娘が歌った和歌から出たと伝えられています。この意味は、「なるべく物は言わないようにしたいものだ。きじも黙っていれば猟師に見つけられることもなく射たれなくてすんだものを、いたずらに鳴いたために射たれてしまうことになる。父が長柄大橋の建設の時に人柱の建議をしたばかりに、自分が犠牲になってしまったのは、かえすがえすも残念だ」ということになります。

つまり、津の国の長坂大橋建立の時の言い伝えとして、「人柱を立てれば、難工事もかならず成就す」と奉行に申し立てたばかりに、言い出した本人が人柱になってしまったということです。「口は禍のもと」という訓言の典型的の例ともいえましょう。

この物語のしめくくりは、娘が堅く口を謹んだおかげで、良縁を得て幸福に暮らしたということになっています。

ひと言多いために、サラリーマン生活を失敗した例は、身辺にも少なくありません。宴席でお酒が入っているとき、無礼講でなにを言ってもよいなどと上司の許可がでていても、ふざけて唱った「かえ歌」の一節が上司をひどく傷つけ、そのために優秀な人物が、一生うだつが上がらなくなったケースもあります。


https://mantenya.jp/blog/info/infection-prevention-5/ 【「禍(わざわい)は口より出て、病は口より入る」と心に戒めて行動します。】より

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。

木村です。

当店のレジスペースには日めくりカレンダーを吊るしてあるのですが

その日めくりには一枚一枚に、多種多様な格言やことわざが書いてあります。

「失敗は成功の母」、「工夫というものは無限にある」等、

毎朝日めくりをめくる毎に私はそれを見て気合いを入れています。

その中で、前々から私が気になったことわざが、「禍(わざわい)は口より出て、病は口より入る」という言葉です。

調べてみると、このことわざは中国の古い政治家が残した言葉で、「口には2つの役割があり、一つは言葉を発する事で、もう一つは飲食物を取り込む事。

不注意な言葉を発するとわざわいが生じる事があり、飲食を慎まないと病気になる事がある。

だからこそ、普段から自分の口を出入りする物事には注意を払わないといけない」

本来はこのような意味を持つことわざですが、私はこのことわざを見た際、現在の新型コロナウィルスの感染拡大が頭に浮かんできました。

このことわざで言っている「禍(わざわい)」とは、実は「新型コロナウィルス」の事で、

中国の古い政治家は、暗に現在のこの世界的大流行の状況を予言していたのではないか、と。

くしゃみや咳などで口からウィルスが飛び散り、他の人の口からウィルスが入り感染する、

そして多くの人に病気を引き起こしながらどんどんと禍(わざわい)が世界に広がっていく、「不摂生な食生活や不注意な発言を慎め」ということわざの持つ本来の意味とは違いますが、まるで現在の新型コロナウィルスの感染状況を表したような言葉だと感じました。

それと同時に、「口」は自分を守る上で本当に大事な器官であり、他人を守る上でも、大切に取り扱わなければいけない器官である事を、恐怖をまじえながら教えてくれている言葉であるとも感じました。

…私自身も、今後も新型コロナウィルスの感染拡大防止に向けて、

・第一に、自分を守るため、口(鼻や目も)を不用意に手で直接触らない。

・第二に、他人に移さないため、マスクなどで口からの飛散を防止する。

以上の事を引き続き必ず守っていきたいと思います。「禍(わざわい)は口より出て、病は口より入る」のだから。