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▲a piece of cake 4u▽

遠い唇

2017.03.21 06:56

北村薫(角川書店)

久々のミステリー。

日常にひそむ謎が描かれた短編集。


たしかに、日常には小さな謎がたくさんひそんでる。

それを見過ごしてしまうか、謎解きを楽しんでみるかで、

日常の味わいが少し違ったものになる気がする。


ただ、ミステリーの楽しみ方としては、

作者が付記で書いているように、

私も《犯人は誰か》などは考えないタイプ。


《名探偵》の持つ世界観だとか、

そこから来る特別なひらめきや個性的なキャラクターを楽しみます。


全7篇の中では、「遠い唇」「しりとり」「パトラッシュ」が好きです。


 感情が込み上げる。

 最初の鍵となる言葉。自分は、それを思い浮かべることが出来なかった。だが、今は分かる。キリマンジャロの高みを求める豹は、若い先輩にとって、胸を打つ大切なものだったのだ。

(「遠い唇」より)