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- 振付 / 出演 / 編集 Choreography / Dancer / Editor
竹之内 芙美 Fumi TAKENOUCHI
- 映像 Videographer
奥田 ケン Ken OKUDA
- 音響効果 Sound effect
大西 一裕 Kazuhiro ONISHI
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建築とコンタクト 京都 - 札幌
Architecture & Contact
2020. 11. 23
町家ホテルYANAGI
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文化庁委託事業「令和2年度時代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催:文化庁、NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
共催:C3/Contact Choreograph Crossing
制作:一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメント(京都)、micelle(札幌)
協力:あけぼのアート&コミュニティセンター(札幌)、天神山アートスタジオ(札幌)
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この作品は「建築とコンタクト」というプロジェクトの中で生まれた作品である。コンタクト・インプロヴィゼーションという、身体と身体の対話のダンスを使いながら、家屋や建築などの「空間」を理解するというのがプロジェクトの概要である。この作品では、京都の古民家をリノベーションした和洋折衷建築「町家ホテルYANAGI」を舞台に、コンタクト・インプロヴィゼーションを介した身体表現と映像作品を制作した。
クリエーション現場である建築をまずは読み込んでいく。リノベーションにより間取りや用途が変わろうとも、建物に刻まれた歴史やコンテクストがにじみ出てくるような場所である。この町家の設計思想として「水」が重要なテーマになっていることを理解した。空間の中に配置された水の流れや見立ての構成により、この建築の空間が成り立っている。まるでヴァナキュラーな建築を建てるかのように、リノベーションを設計した建築家の思想へ土着した作品をつくることにした。
この作品では「水」というものに着眼をしているが、それは決して澄んだ美しい水ではない。淀み、濁り、渦巻き、まるで薄汚れた煤埃のように、空間にこびりついているのである。この建築に刻まれた記憶や隠された傷のようなものがにじみ出てくるように。またこの作品に呼応をする形で「 Drop scale 」という映像作品も創作した。水に見る「実像と虚像」の関係として表現している。
コロナ禍でのアウトプットとして映像という形で作品化を図った。現在のコロナ禍の社会で見えてきた「ライブと映像」の意識についても再考させる作品である。現象と認識の距離がどんどん遠くなっている一方で、ソーシャルディスタンスではなく、実際に人や物と触れ合うコンタクト・インプロヴィゼーションのような振舞いが、いまとなっては非日常の現象となってしまったのである。コロナの状況特有の非接触、間接的なコミュニケーションに抗うように、相手に身を預け、相手の身体を受け入れる時間を共有することとは。コロナにおける孤独や見えない恐怖の中で、身体の振舞いの正しさとは何かを考える作品でもある。