体幹部の回旋と内転筋
片山先生の投稿はいつも勉強になります。
ありがとうございます。
私なりの体幹部の回旋と内転筋について考えていることをまとめたいと思います。
片山先生のFacebookの投稿
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右利きの場合右のテイクバックに問題があります。腕で引く割合が強くその後のスイングに問題を引き継ぎます。
この問題の原因は右の体幹の回旋の問題です。
回旋(ねじり)を起こす際にとても重要になるのが内転筋です!!
理論上この内転筋が働かないと外側のラインが伸びずうまく体をねじることができません!!
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内転筋が作用しないとなぜ腕で引くような代償動作が出てしまうのか。
野球でもテイクバックなどの体幹部回旋の主な運動軸は股関節だと思っています。内転筋はその股関節での運動軸を作る作用を担ってると思います。
内転筋は、
・恥骨筋
・小内転筋
・長内転筋
・小内転筋
・大内転筋
・薄筋
薄筋以外は大腿骨後面に付着するので大腿骨の内転+内旋に作用、下の動画のように大腿骨が固定されている状態(座位)であれば骨盤を大腿骨側に引き寄せる動き、つまり体幹部の回旋が起こります。
しかし、この作用が十分でないと骨盤を引き寄せる動きができず反対側の腰や臀部で押し出すように回旋し始めます。また回旋した力を内転筋で抑えることもできないので体幹部が外側に流れやすく、骨盤が後傾しやすくなります。この辺りは腸腰筋や腹斜筋も使いにくくなることが原因だと思いますが。
つまり、(右回旋の場合)テイクバックの時に右股関節で回旋できないため、左腰や臀部もしくは腕で引くような代償動作で無理やり回旋を起こしていると考えています。
もちろんスポーツは座位ではなく立って行うのでそこも考慮しなければなりませんが。
以上、私なりの考察と現状アプローチする時に気にしてることです。
内転筋は回旋運動ではかなり重要な役割を担っているので普段からコンディショニングしたいところです。
ちなみにスプリンターでも内転筋が発達していると聞きます。走動作つまり股関節の伸展屈曲の動きでにも内転筋は重要だとわかります。
右内転筋が機能していない↓
右内転筋が機能している↓