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札幌の一級ピアノ調律事務所ebony and ivory

カワイNO500修理12(鍵盤剥がし)

2021.09.25 11:14

しばらく滞っていた修理を進めないと、今年ももう3ヶ月となってしまいました。


アクションの修理に取りかかります。

既に鍵盤が無くなってしまっているところもあり、スプレーでも吹いたのか赤い粒子状の粒も目立ちます。


小口も汚れと黄ばみ傷もあります。

少し時間も掛かりますが、ここは一台分の白鍵上面と小口を交換することにしました。


↑既に白鍵がありません

↑ハンマーも88番目が折れて有りません

↑赤いプツプツも目立ちます

剥がれかけた鍵盤も多いです






ミニアイロンで温めて、どんどん剥がしていきます。今回の鍵盤は素直に剥がれくれるのでスムーズに作業ができました。

↑温めて剥がしていきます




次回は小口を剥がしていきます。

それにしてもアクション内のホコリ汚れが凄いです。

↑とにかくホコリの密度が高いです




ざっと掃除機できれいにします。

細かいところは改めてにします。

↑ホコリを取るだけでも綺麗にみえます

↑白鍵上面は全て剥がしました





大分前から小口を押さえるクランプをどうしようか…考えていました。

クランプをとりあえず12本揃えて、これを加工して使うことを試みてみます。


そのままだと、鍵盤下に入れることが難しいのでグラインダーで4mm強ほど残して長さ17mmまで削ると丁度フィットしそうです。


↑先ずは一つ試作してみました




↑切れ込みを2本入れます

 



↑左右から切れ込みを入れて落とします




↑まずまず挟み込む力は有りそうです







小口を剥がしていきます。

素直に剥がれてくれるのでやり易いです。

時々かたく剥がれにくい箇所もあります。




↑左手で鍵盤がブレないよう固定しつつ




↑半分剥がし終わり




↑一台全て剥がしました