劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
鬼殺隊剣士の竈門炭治郎(声:花江夏樹)たちは、蝶屋敷での修業を終え、次の任務の地・無限列車に向かう。
無限列車では短期間のうちに40名以上の行方不明者が出ており、先に送りこまれた仲間の剣士も全員消息を絶ったという。
鬼となった妹の禰豆子(声:鬼頭明里)を連れた炭治郎と善逸(声:下野紘)、伊之助(声:松岡禎丞)の一行は、鬼殺隊最強の剣士・柱の一人である炎柱の煉獄杏寿郎(声:日野聡)と合流し、闇を往く無限列車の中で鬼と立ち向かう。
そこには、鬼の総帥・鬼舞辻無惨から血を与えられパワーアップした下弦の鬼の懕夢や上限の鬼の猗窩座が、待ち受けていた。
鬼殺隊の中でも最強の剣士である柱の中でも最強の煉獄杏寿郎と釜門炭治郎たちの共同任務は、敵を夢に引きずり込む血鬼術を使う下弦の鬼の懕夢との戦いは、熾烈を極める。
「無限列車編」を映画化したアニメ映画。
夢に引きずり込んで、相手を無力化する下弦の鬼の懕夢の血鬼術に対抗するために、人間の「辛い現実から逃げて都合の良い夢に逃げたい」という弱さを超えて、炭治郎は鬼に家族が殺されていない夢の中に居続けたい思いを振り切り鬼と戦う現実に戻る決意をする苦悩と葛藤が痛切で泣ける。
夢の中で、母から教わった「強き者の責務」を再確認した煉獄杏寿郎が、夢から覚醒後に炭治郎たちにテキパキと指示を出し自らの責務を全うして、上弦の惨の猗窩座の猛攻に傷つきながらも死力を尽くして猗窩座を追い詰めて炭治郎たちを守る杏寿郎の誇り高い生き様と戦いは、炭治郎たちだけでなく見る者に「己の弱さや不甲斐なさに打ちのめされても、心を燃やして胸を張って生きる」生き様を刻み込む熱さがあり泣けた。
炭治郎と伊之助が、列車と一体化した懕夢の首を落とすために、呼吸を合わせた連撃を懕夢に食らわすバトルシーン、格闘技に優れた猗窩座と煉獄杏寿郎のパワー全開なバトルシーン、列車が横転するスペクタクルシーンもあり見応えある劇場版「鬼滅の刃」だった。
「心を燃やせ。胸を張って生きろ!」