読書記録。7つの習慣
尊敬するキャリアコンサルタントの方がいて、その方の読書会に参加しています。
月に一度の読書会、今読んでいるのは自己啓発の王様、「7つの習慣」。言わずと知れた、スティーブン・コヴィー博士の名著です。
この読書会、ひと月に一章ずつ進めていくので、あせって読む必要はなく、じっくり丁寧に進んでいきます。読んでなくてもいいよーという言葉に甘え、はじめて参加した時は、ほんとに読めてませんでした。いつか読もう、読もうと思いながら、持ってただけ笑。
ところが、参加してみて、この「7つの習慣」のすごさを知り、はじめて通読。今は2回目を読んでいます。
曰く、自己啓発本はこれ1冊読めていればいい、とのこと。これには驚きましたが、読んでものすごく納得。世の中にはたくさんの自己啓発本があり、わたしもだいぶ読んできたつもりですが、元をたどれば7つの習慣から来ている、というようなメソッドも多いんじゃないかな。
「7つの習慣」は、そのタイトル通り、人格形成に必要な段階を7つのステップに分けて説明してくれています。
・第1の習慣 主体的である
・第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
・第3の習慣 最優先事項を優先する
ここまでが個人の領域。
そして社会に目を向けます。
・第4の習慣 Win-Winを考える
・第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
・第6の習慣 シナジーを作り出す
ここまで身につけた習慣は、自らの努力で磨き続けなければなりません。
・第7の習慣 刀を研ぐ
そして、これら7つの習慣の前提として、「パラダイム=世界の見方」が重要である、と書かれています。
パラダイムをわかりやすく言い換えれば、「自分の中の思い込み」であり、「自分だけがもっている地図」です。周りは敵ばかり、と思えばその人のパラダイムはそれ。何よりお金が大事、と思えばその人のパラダイムはそれ。けど、たとえそのようなパラダイムを持っていたとしても、ある出来事を通して、「パラダイムシフト=世界の見え方が大きく変わる瞬間」を経験することがあります。
幼い頃から自分が信じていた世界は、実は偏っていたことを知るかもしれません。自分が信じていた「常識」は、ただの思い込みで、実は外にはもっと大きな世界が広がっていることを知るかもしれません。
そういったパラダイムシフトを経験し、「原則中心のパラダイム」にたどり着けたとき、やっと7つの習慣を実践するスタート地点に立てるのかな、とこれまでの自分の経験を通しても思いました。
今の自分はどこだろう?
目下の課題は、第4の習慣。ですが、「刀を研ぐ」第7の習慣を思い出せば、常に自分がどこに原則の中心を据えているか、第1の習慣から振り返ってみることがだいじですね。
「原則」とは、人間の内面に必ず存在している、良心の自覚のこと。コヴィー博士は「自然の法則」とも言っています。それはたとえば、誠実。正直。人間の尊厳。奉仕や貢献。本質。美徳。これらを中心に据えていれば、おそらく正しい道を進めるだろうと全幅の信頼をおける言葉たちですね。
「7つの習慣」は、これからもきっとなにかあれば戻る場所、ずっとかたわらに置いておきたい本になりました。
この本と出会えた読書会、その機会と出会いにも感謝です。