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河北新報社 記者と駆けるインターン

A班原稿 生花店・ハナサク「花の魅力 イベントで発信」

2015.12.16 01:00

宮城学院女子大3年  及川 愛結

東北大3年  濱田 佳那子





 初対面の男女が一緒に、フラワーアレンジメントを作る「花コン」。

小、中学生がリース作りなどを体験する「キッズスクール」。

仙台市の生花店「ハナサク」は、「男性や子どもにも花を楽しんでほしい」と、

独自のイベントを積極的に行っている。



 



ハナサクは1954年に創業し、市内に4店舗を構える。

客層は20~50代の女性が圧倒的。

専務の佐藤真弓さん(62)は「花には、季節感や生命力という魅力がある。

普段花屋に来ないような人にも魅力を知ってほしくて、花に触れる機会を作った」と話す。





男性に親しんでもらおうと始めたのが、「花コン」だ。

男女の出会いの場として流行する「街コン」からヒントを得た。

初めて開いた15年10月は、20~30代の男女5人ずつが参加した。



ほとんどの男性は、花を生けるのは初体験。

戸惑いを隠せなかったが、レッスンを受けてコツをつかむと各ペアとも打ち解け、

男性がリードする場面も見られたという。



企画した萬代海彦さん(37)は

「アレンジメントは、説明書のないプラモデル作りのようなもの。男性は夢中になりやすい。

花コンに参加して店を訪れるようになった男性もいる」と、手応えを語る。



 



2010年から「キッズスクール」を開催しているのは「鶴ケ谷アバイン店」(宮城野区)。

バレンタインや母の日など季節のイベントに合わせて年10回ほど、

小中学生がアレンジメントやリースを作っている。

作品は各自持ち帰り、自宅に彩りを添えている。



 



東日本大震災直後で、食べ物を手に入れるのも大変だった11年3月、

店に入荷していた桜が花を咲かせた。

「自由に持って行ってほしい」と店先に並べておくと、ひとつ残らずなくなった。

「花でお腹は満たせないけど、心は安らぐんですね」と佐藤さん。

花が持つ力をあらためて実感した。




       【花の魅力に笑顔を咲かせる佐藤さん(左)と萬代さん】



「今後もイベントを続け、内容も充実させて、参加者を増やしたい」。

花のある豊かな暮らしを広めようと、老舗花屋は挑戦を続ける。



 



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