客観的に伝える 東北学院大2年 阿部寛史
初めまして。
夏は暑がり冬は寒がり、順応性に難アリ(?)の東北学院大2年、阿部寛史です。
「記者と駆けるインターンシップ2015 秋」、8日目の活動報告ブログを担当します。
朝晩の寒さが体にこたえ始める季節になりました。夏も苦手ですが特に冬が嫌いな私は、既にこの寒さに心が折れそうです。
そんな冬の訪れを感じさせる寒さとなった24日夜の活動は、
原稿の批評会がメーンでした。
去る23日に取材に訪れた名取市閖上での学びに基づく原稿です。
津波で大きな被害を受けた現場のいまを、
短い取材時間でとらえきるのは容易ではありません。
見聞きした多くの事柄の中から、自分が伝えたいと思ったところを切り出して、
伝わる原稿に仕上げられるかどうか━。
僕も含め、みんな苦労した様子でした。
学生8人が4人ずつの2班に分かれ、
それぞれに大槻デスクと千葉デスク、
大泉デスクが入って批評を受けました。
私は「大槻デスク・千葉デスク班」に入りました。
▲批評会をする大槻、千葉デスク班
▲大泉班
批評会で、私の班のメンバーのほとんどが共通してデスクから受けた指摘があります。
それは「自分が考えたことや意見を、そのまま原稿に書いてしまっている」ということです。
記事というのは出来事や事実を書く、あくまで客観性を求められる場であり、
取材して自分が感じたことを書く「主観の場」ではありません。
自分と同じ意見を持つ人の話を聞いて書いたり、データを明示したりと、
自分の考えを書くときには、それをいかに客観的事実で示せるかが問われます。
震災で深刻な被害を受けた地域を取材すれば、記者なら誰しも、何かしら強い思いを持つはずです。
しかし、その思いをそのまま書くのではなく、客観性を持たせて記事にする。
簡単そうに見えてとても難しい「客観化」の作業を、
僕たちはこの先の原稿執筆で実践していかなければなりません。
閖上取材を終えた後、私は震災で深刻な被害に遭った人に、
どこまで突っ込んで質問するべきなのか、
プロの記者はどのように取材をしているのか、とても気になっていました。
疑問を晴らすべく、大槻デスクに尋ねると、
「突っ込むのではなく、引き出すイメージじゃないかなー」とアドバイスいただきました。
取材相手と信頼関係を築き、「この人になら話せる」と思ってもらえた時、
相手の気持ちをスムーズに引き出すことが出来ると言います。
大槻デスクは、取材時に相手に圧迫感を与えないため、
あえて正面に座らず、斜めの席から話を聞くこともあるそうです。
他にも、
登場する人の情報を詳しく書くこと、
はっきり言い切るときにはその根拠が明確でなければならないこと、
見出しに対して必要な情報が盛り込まれているかなど、
これからの原稿執筆に反映していかなければならないことをたくさん学びました。
活動終了後、デスクも交え、みんなで近所の中華料理店に繰り出しました。
「中間懇親会」です。
デスクとインターンがひざを交えて、ワイワイ食事をしました。
その中で、「何気ない繋がりが将来の自分の可能性を広げてくれるかもしれない」という大泉さんの話が印象的でした。
私も、自分から積極的に人と繋がっていこうと思います。
▲活動を終え、懇親会会場に移動しようとしている一行
さて最後はメンバー紹介です。
東北大学文学部3年の三好桃子さんです。
大学では能楽部に所属し、着物を着て舞を踊る大和撫子です。
いつも明るく、笑顔を絶やさない彼女を見ると、
こちらまで心が晴れやかになります。
しかし、仕事スイッチが入りきりっと引き締まった時の三好さんの積極性と頭の回転の速さには驚かされます。
批評会や取材の際、いつも最初に的確な質問や指摘をパッと投げかけるのは、三好さんです。また、毎日書いているインターン日報を提出する早さ、そして内容の素晴らしさから、
私は心の中で三好さんを「日報クイーン」と名付けております。
そんな彼女の舞台が11月29日、北山市民センターであります。
東北大学能楽部の自演会です。
興味のある方は是非、スイッチの入った三好さんの大和撫子ぶりをご覧ください。
このインターンでは、記事を書くためだけの学びに収まらず、
生きていくうえで大切なことを学んでいる気がします。
残り僅かとなった「記者と駆けるインターン」。
原稿完成に向けて全力疾走しつつ、
自分を磨く学びを重ねていきたいと思います!
--------