写真の「視点」と「物語」 東北大4年 佐藤恆士朗
みなさん、はじめまして!
今回ブログを担当する東北大4年、佐藤恆士朗です。
「記者と駆けるインターン2015 秋」5日目、11月17日(火)の活動の様子を報告します。
この日は、10日に写真講座を担当してくださった河北新報写真部副部長の門田勲さんに再度お越しいただきました。
前回の講座では最後の課題が出されました。
お題は「冬の色」。
講座で学んだことを生かし、「冬の色」のテーマに合った一枚を
16日昼までに提出することが宿題でした。
17日は、学生が撮った一枚一枚に、門田さんから寸評をいただく時間でした。
「冬の色」というお題は、大泉さんをして
「記者インターン史上最難題」と言わしめました。
当然、われわれ学生メンバーは悪戦苦闘です。
門田さんは前回、「自分の心を写すのが写真」と解説しました。
それぞれが感じた「冬の色」に対する心の動きを、
うまく写真に収められているのでしょうか。
いよいよ、寸評会のスタートです。
はじめに、学生が自分の撮った写真の撮影意図を話し、
それに対して門田さんが解説・総評を加えていきます。
写真への思いを伝えるメンバーとそれに答える門田さん
門田さんは、一つ一つの写真の改善点を優しく丁寧に説明してくださいました。
必ずその写真の良い点を褒めてくださるのも、優しさの表れです。
初めての課題写真に詰まっていたメンバーの心も、解きほぐされました。
ここでは、私の写真を例に大事だと思ったご指摘をまとめたいと思います。
仙台朝市にならぶかぼちゃたち
私が撮影したのは、朝市に並ぶかぼちゃの写真。
冬→冬至→かぼちゃとイメージを膨らませ撮影しました。
この写真について、門田さんは大きく2つの指摘をしてくださいました。
まず一つ目が、「独りよがりの写真にならないこと」です。
この写真を見ても朝市の写真なのかは説明がないと分かりません。
また、どれをメーンに見せたかったのかも曖昧です。
かぼちゃが冬という気づきに対して何を伝えたいのかに照準を合わせないと、
撮った本人にしか分からない写真になってしまいます。
この指摘から、ただ風景を切り取るだけでは見る人に何も伝わらない難しさを感じました。
「何を撮影するか」に意識が向いてしまい、
「それを見た人がどんなことを考えるか」まで想像しきれていませんでした。
見る人に自分の伝えたいことが一切の説明なしで伝わるような写真にするために、
アングルを変えてみたり、縦や横の写真を撮ってみたり、
幾つも工夫が必要だと感じました。
自分だけでなく、見る人の視点に立つことこそが、写真を撮る上で欠かせないことです。
そしてふたつめが「写真に物語をつくる」ことの意義です。
この写真では、かぼちゃを撮っただけで広がりを欠き、
ストーリーは生まれません。
これに例えば八百屋さんの手を入れたら、店頭に並び始めたかぼちゃが売られていく様子や、それを求めるひとびとの姿が想像でき、一連のストーリーが構成されます。
写真に奥行き=ストーリーを持たせることが、見る人に撮影者の感動を伝える効果的な方法になります。
シャッターを押す前に、ここからどんなことが想像されるかな?とイメージを膨らませればオリジナルのものがたりが作り出されると思います。
それに必要なものを合わせて撮影し、
見た人により伝わりやすく、かつ広がりのある写真であることが大切だと感じました。
すでに取材を終えた班もありますが、これから2回めの取材に出かける班も多いようです。
これらの気づきを通して、聞き手の思いや取材先の雰囲気を分かりやすく、より肉迫して伝えられる写真を撮れるよう、今回の学びを生かしていきましょう。
最後に、恒例のメンバー紹介、第4弾です。
今回紹介するのは写真左、鎌田弘恵さんです。
合唱団に所属する宮城教育大学の2年生。
合唱団は現在部員減少が続きカルテット状態に。
それでも地元の高校や大学に足を運び活動を続ける頑張り屋さんです。
一方で、その温和な雰囲気とは裏腹に、好きなロックバンドの野外ライブに足を運ぶなど、かなりの行動派でもあります。
実は、河北インターン12期の歴史上、初の兄妹揃っての参加者でもあります。
インターンへの参加理由は「かつて6期に参加した兄に勧められたから」と控えめな彼女ですが、積極的に発言し、誰も気づかない大切なことに気づくなど、何度もメンバーを救ってきました。
様々な長所を持ちあわせ、ちょうど折り返し地点にたどり着いた12期生。
これからも力を合わせながら最後まで駆け抜けます。
応援、よろしくお願いします!
以上、佐藤恆士朗が報告しました。
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