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河北新報社 記者と駆けるインターン

地元食材で新かまぼこ    同志社大3年 長谷美幸

2014.04.01 00:00

ふわっとした揚げかまぼこに、プリッとした歯ごたえの枝豆。



魚肉のほどよい塩気と、ニンジンやキャベツ、豆の甘みが口の中に広がる。



塩釜市の揚げかまぼこメーカー「マルブン食品」が製造する、地元食材にこだわった新商品「和つまみ秘伝豆」だ。



 



角田市の枝豆「秘伝豆」や塩釜市の日本酒「浦霞」など、宮城県産の食材を使う。



「地元に根ざした商品を地元の人に食べてもらいたい」と社長の佐藤文行さん(54)は話す。



 



「和つまみ」シリーズはほかに「玉葱」、「海老キャベツ」、「いかねぎ生姜」の4種類あり、3月から9月まで販売している。



 




和つまみを手に取る佐藤さん



 



 



一般的に揚げかまぼこはおでんや煮物など冬に需要が多いが、春夏にも酒のつまみとして楽しんでもらおうと考案した。



 



1969年の創業以来、化学調味料を使わない製法を守り続ける。



同業他社と一線を画す製造方法のため日持ちがせず、料金設定は高くなる。



宮城はかまぼこの激戦区。



地元では売り上げが伸び悩み、関東を中心に関西にも販路を広げた。



卵を使用しないのでアレルギーを気にせず食べることができ、学校給食のニーズもある。



87人の従業員が年中無休の製造ラインを支える。



 



東日本大震災では、2つの工場のうち1つが全壊した。



東京電力福島第一原発事故による風評で、東海以西の売上は震災前の30%ほどに減少。



製品の放射線量をホームページに公開して安全性をアピールしているが、戻っていない取引先もある。



 



震災から3年。



主戦場を東北と関東に定めた。



もともと販路の少なかった地元にこそ目を向ける。



地元野菜を使った昔ながらの揚げかまぼこ「まる天」シリーズや蔵王のバジル入り「オードブルかまぼこ」を販売するなど、試行錯誤を続けてきた。



将来的には、工場敷地内に直売所を開設し、消費者との交流を行う計画だ。



工場見学のためのスライドの準備は万全だ。



「現場を見て、安全で安心な食材を使用していることを知ってほしい」と佐藤さんは願う。



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