精神だけでは鍛えられない。

座禅を始めて11年が経ちました。

山寺に月１回通い、淡々と座り、

朝晩とささやかな時間ですが座禅をしていました。

落ち着いた精神を育みたい。

今この瞬間へととどまりたい。

自信をつけたい。

・・・そんな思いをもって行っていましたが

今思うと、

始めの8年はかなり遠回りをしていたなと感じます。

ヨガを日常に取り入れるようになり

精神だけでなく、
実際に身体を整えて、呼吸を深めていくことで

柔軟性を育み、体幹を鍛えていくことができ、

身体が整いやすくり、

そして呼吸法を知ることで、
呼吸がゆったりと深いものになりました。

その状態で座禅をすると

心地のよい身体バランスと呼吸を通して

すーっと深いところまで意識を

保ちながら座ることができました。

静かでしんとした湖が
どこまでも広がっていくような内側の静けさ。

微細な感覚が

私と、私以外のあわい空間を広げていく。

今まで行っていた座禅は座禅じゃない・・・。

8年間、できているつもりで私は全くできていなかったんだ。

これが「座る」ということか！！

と気がつきました。

やれ、マンドフルネスです。瞑想です。と急に

やってもうまくいきません。

なぜなら頭の中は常に忙しく、

心を鎮める方法も知らず、

筋肉も柔軟性もない状態で同じ姿勢で座るのは苦痛なだけだから。

無理矢理、気力や精神論で
どうにかなるものではないんですね。

体が整うから

呼吸が整う。

呼吸が整うから

心が整う。

心を整えるには

呼吸と体を整えていくことが必須になる。

座禅をはじめて11年。

やっと気がつくことができました。