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シンガポールの歴史散歩@Petain road

2021.10.04 01:25

昔は沼地のある菜園だった場所が1916年に沼地は排水されて農民は引っ越し、この地域は住宅街へと変わった。

後に第一次世界大戦中、フランスで最も偉大な軍事英雄の一人であるフィールド マーシャル アンリ フィリップ ペタインにちなんでペタイン通りと名付けられた。

しかし、第二次世界大戦中にヒットラーの操り人形の様になってしまったペタインはドイツ軍に協力してしまい、1945年ドゴール政権下で反逆罪で起訴された。

シンガポールでのフランス共同体は上記の理由からこの道路の名前を変更するよう何度も呼びかけを行ったり、代わりに大統領になったシャルルドゴールの名を取ってド ゴール通りにと提案したけれどその話が通ることはなく、今現在もペタイン通りのまま。

そして、この辺りはシンガポールにも幾つかある赤窓地区として有名な場所。

ベルギー人達からしたらあまり嬉しくないであろうフランダーズスクエアなんて名前の付いた路地には置き屋さんが並んでいるらしい・・・・

まぁ~本家のベルギーでもオランダのアムステルダムみたいに大きくはないけれど赤窓地区は幾つかあるのです。

ブリュッセルでも治安が悪いと言われる北駅近くにもその様な場所があるのだけれど、アントワープからブリュッセルへ向かう時に電車の窓越しに下着を着たお姉さんたちが窓際に座っているのが見えるのです。

脱線してしまったけれど、そんなペタイン通りにシンガポールで最も美しく保存された中国バロック様式のタウンハウスがあるのです。

モハメド ビン ハジ オマール氏の依頼によって1930年に建てられた建物。

ピスタチオグリーンの壁にはピンクの花柄のプラナカンタイルが沢山貼られている。

柱にはそれぞれ違う中華風のオーナメントも彫られているのも特徴。ゲイランにあるショップハウス Kang Ha Pheng Sim Kokとは又違った女性らしさが感じられる建物。

ここは今Figmentと言う会社が管理している場所。綺麗に内装して家具付きのアパートメントとして貸出しているのです。

ココの他にもカラフルなショップハウスがあるカトンのジョーチャット界隈にも物件を持っていて、あら、素敵!、と思ったらこのFigmentの物件だったりする。

昔の壁の色がどんな色だったかは分からないけれど、昔と変わらず綺麗に残っているのはスゴイなぁ~~~~

写真はSingapore A Pictorial History 1819-2000より