【沖縄石垣島】石垣市長への答申。
こんにちは。
石垣島から関西空港へ戻ったところです。
今日、検討委員会の角野委員長(関西学院大学教授)とともに、石垣市の中山市長を訪ね、「やいま石垣さんばしマーケット整備・基本計画」の答申を行いました。
答申の内容は、「手づくり・手しごとの島素材マーケット」を常設化する案として、3つの内容を提示。うち1つ(鉄骨造・一部2階建ての建築物を設置)の案が適切であることを匂わせつつ、港とまちが近い立地を活かして空間整備運営を一体的に行う内容としました。
紙の答申案づくりではなく、実際に事業化につながる状況を生み出す、というのを目標にやってきて、一番難しい事業主体の問題や資金計画に、なんとなくの目処が立っています。困難があっても実現化できれば、事業としては成功する可能性が高いと思います。そして、全国的にも地元や地域の力を世界に発信できる、いいモデルになると思っています。
民設民営で補助金も使わずに成り立つフレーム。 ただ、1つ問題は、企画が行政が持つ所有地で行われる想定事業であることです。 そこには、市がその設置を認める必要がある、というハードルがあります。 そのため、市が持つリスクを最低限にまで下げる用意をするとともに、検討委員会を設けての関係者との議論を経て、今日に至りました。
公開型プロポーザルによる企画のブラッシュアップや、島の資本でないと事業化を認めないフレーム提案など、普段から見聞きしてきた「とんでも地方創生」みたいにならないよう、最後までがっちり、隙なく組み立てました。 正直、性格的に自分をあまり信用していないので、普段のしごとで「これはいい!最高!」みたいな気持ちになることは、ほぼないんです。でも今回の取り組みは、自分がこのしごとを20年あまりしてきて得たあらゆることを総動員して、組み立て切ったものです。珍しくというか、おそらく初めて実施前に、満足のいく内容になったと思っています。
全くゼロの段階から企画に協力してくれた方々や、一緒に実証実験に汗をかいてきた仲間、実務を支えてくれた人々に感謝しています。そして、まちを創るしごとのやりがいを心底感じさせてくれた地元事業者の人々と、新しいチャレンジができることを心から望んでいます。
これから1〜2ヶ月の間で、事業化するかしないか、するとすればどういう方向性で行うのかの検討が行われて、判断がなされると思います。
いまはまるで、座禅を組みたくなるような心境なのですが、朗報が伝えられることを期待しつつ、待っていたいと思います。