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活字中毒時代のこと

2021.09.29 06:48


わたし、一時期ひどい活字中毒でした。

今も、、どちらかといえばそうです。

なにか読むものをひとつ、

カバンに入れていくことが多いです。

重いけど、紙の本が好きです。




かつて、ひどく心を痛めていたとき、、

誰にも相談できませんでした。

相談したら、聞いたひとを落ち込ませることが

わかっていたし、本当に身近なひとにだけしか

話すことができなかった。

それでもつい、聞かれて打ち明けると

そのひとが耐えきれず

別のひとに話していて驚きました。

人の口に戸は立てられぬといいますが

本当だなぁと思いました。


母にも相談していましたが、

母も耐えられなかったのでしょうね、

地元にいるわたしの幼馴染に色々話していて

慌てた幼馴染から連絡がくるという始末。。

元気なそぶりを無理に見せてなんとか

その場をしのぎました。




そのうち、だれとも話さなくなりました。

話すのがしんどくなったからです。

いちいち言い訳しているようで、

どうせ本意は伝わらないんだから。。

ひとのことなんて

だれにも理解されなくて当たり前

同情されるのはもっと辛くて、

心底しんどいなぁと感じたのです。



そんなとき、

昔から好きだった本を手に取ったのです。

自分の頭だけで考えて解決できないことがあるなら、

誰かのお考えを聞いてみたらいいと。


図書館に行っては借りられるだけ借りてきました。


枕もとの椅子に積んでは、片っ端から読み

リビングやキッチンにおいては読み


読んでいる間は嫌なことを忘れられる、、という

効果もあり、逃げ場になっていました。


今となってはこの時間は本当に大事な時間でした。

自分を立て直すための時間。


世の中にはいろんなひとがいて

いろんな考え方があって

答えはひとつではないのだ、

と、腑に落ちた。


心理学系や、心霊系や、

哲学書や神学、

暮らしの本、小説、

新聞、雑誌などなど


ありとあらゆる、

その時目についた活字を読みました。


そんな時間が自分に許されていたことに感謝しかありません。



家に引きこもり、痩せて自律神経失調症状態で、

なんとか、家族の日々の食事と身の回りの

最低限のことだけをして、、

なるべく人目を避けて暮らしていました。



このまま朝がこなければいいのに、と

何度も願っていたときでした。



そんなわたしを

本が救ってくれた。


生きていたらそれでいいと言ってくれた。


別の生き方があるよ

こんな世界もあるよと教えてくれた。



狭い狭い、自分の考えた世間の中だけを

生きていた、狭い考えのわたしでした。



それから少しずつ、少しずつ

外に出られるようになって、、

人前で笑顔も見せられるようになって、

パートで働きにでる気力もでてきました。



いまから16年以上前の話ですが。

あのときのことは今でも

鮮明に覚えています。



人生のエアポケットみたいな

大事な時間だった。




活字中毒も、以前は読む一方だったのが、

今は発信側にもなったので

両方から活字に触れている状態で

とても楽しいです。


書くのは時間がかかるけれど、

読み返すのも好き。

自分が書いたものを読み返すのが

やたらと楽しい。

クライアント様からのお手紙を読むのも好き。



好きな本を周りに並べて

片っ端から読む時間が

いまでも至福の時間です。



寒くなってきて嬉しいなぁ。

夏生まれなのに、寒い季節が好きです。

家に引きこもっていていいって

許されいる気がするから、かな。




-音声配信-



Thank you for reading my blog.

Sofie KT.