ストレスマネジメントpart3
皆様こんにちは。
文京根津クリニックの後藤です。
これまで、2回にわたってストレスについてお話してきました。
最後に、ストレスと上手に付き合っていくためのお話です。
ストレスに対して、どの程度まで心身に障害なく耐えられるかを「ストレス耐性」といいますが、この「ストレス耐性」は、意識すれば高めていくことが可能です。
土台となるのは、「睡眠・食事・運動」。毎日の生活習慣を整え、ホメオスタシスの働きを安定させることで、外部からの刺激を受け流すことが出来るようになります。
また、自然が欠乏するとストレスに敏感になるため、日常に意識的に自然を取り込み、扁桃体を刺激するスマートフォンやテレビ・PCとの付き合い方も見直したほうが賢明です。
こういった日々の土台をどっしり安定させることが出来たら、コーピングとマインドフルネスで、よりストレスをより上手に受け流せるようになりましょう。
コーピングとは、ストレスの観察・対処を繰り返し、適切な対応をを身につける手法です。
《ステップ1》できるだけたくさんの気晴らしをリストアップする
リストは質より量が重要で、目標は100個!「南の島へバカンス」といった、実現するのが難しいものより、「ちょっと贅沢なスイーツを買う」等、日常生活でこまめに実施できるものが案外役に立ちます。手段は、多ければ多いほうが、そして具体的であるほど効果的です。また、具体的な行動でなくても、あれこれ想像するのもストレス対処には有効なので、是非リストに入れていきましょう♬
《ステップ2》作成したリストを持ち歩く
ストレスは、出来るだけ早く対処し、積み重ならないようにすることが肝心です。ですから、いつでもどこでも、ストレスを感じたその場で、リストの中から選んで気晴らしをする習慣をつけるのが大切です。ストレスを感じたその時にパッと選んでサッと対処!が大事ですね。
《ステップ3》 ストレスを客観的に観察する
コーピングを行うときは、自分に今どういうストレスがかかっているかを客観視し、どんなストレス反応が現れているか観察する姿勢が大切です。
例えば、厳しいノルマに追われている、常にやることがたくさんあるといった肉体的なストレスには心身を鎮める対策を。満員電車に乗る、苦手な人と顔を合わせる、SNSによる拘束など精神的なストレスには体を動かす対策を選ぶ。といったように、起こっているストレスに効果の高い選び方をしていきます。
《ステップ4》ときには正面突破の問題解決法を図る
コーピングとは、ストレスダメージから意識をそらすだけではなく、「意識的な自分助け」のアプローチです。そういった意味で、状況によってはストレス原因そのものとまっすぐに向き合い、解決を図ることがベストな対策となる場合もあります。
例えば、担当部署に働きかけて労働環境の正常化を試みたり、人間関係の断捨離を行うなど、正面突破の解決法も必要な場合もありますが、気晴らしと上手に使い分けて、ストレスマネジメントをしていきましょう!
マインドフルネスは、昨今大手企業でも取り入れているストレス解消法ですね。
次回、やり方をお伝えしますので、是非日常に取り入れて、NOストレスな毎日を送りましょう!