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ぼくらの農園

事件発生

2021.09.30 12:05

台風16号が近づいています。

どうかどこにも被害なく過ぎてくれますように。


台風の季節は毎回心配になります。

早稲のお米を作ってる人は稲刈りが済んでいますが、朝日米は晩稲なので、今が大事な時期なのです。

3日前の様子。


順調そう〜


に見えますよね…


ところが、


この田んぼ(3枚あるうちの一枚)だけ西側の一部に穂ができてない


とダンナサン。


少し前からそう言ってたのです。こんな事初めて、何がいけなかったのか?不思議だ!、と。


ホントだ、端の方だけ穂ができていないし、葉が黄色く枯れてる…!!

これは…!!


隣の畑の草枯らし!!?


そうなんです💢

隣の畑の農園が除草剤を飛ばしてきたのです!


道を挟んだ畑からも!

大手の農園がやってる、我が家の田んぼとは道路を挟んだ隣りの畑です。


我が家の田んぼの周辺では、2年前からお米作りをやめる人が急に増えて、そういう田んぼを大手の農園が借りて次々とブロッコリーなどの野菜畑に変えています。


うちは農薬も化学肥料も除草剤も一切使わず栽培しています。今回の影響は田んぼに大きな影響を与えました。そして、我々にも!


もちろん、被害受けた他の農家も怒っています。でも、除草剤の影響に気付かず、既に収穫してそのまま農協に出した農家もいます。


そして、更に残念ながら、近所で田畑で除草剤使わない農家はいないと思います。

それでも個人で使う分には、撒く量もそれほど大したことはないと思いますが(量や回数の問題ではないとは思うけど)、大規模に作ってる畑では、作業の仕方も違うというか。


だから、うちの田んぼだけではなく、大手農園の畑が西側にある配置の田んぼは同じような被害を受けてます。気づいてるかどうかは別として。


農薬散布の飛散をドリフトと言いますが、風に乗ってとかで飛んできます。ホントは、下を向けて撒かないといけないように行政から指導受けているはずなのですが、農業に関わる全員がキチンと教育されている訳ではありません。

うっかり思いがけず隣にかかったとか、そんな程度ではないような。これまでこんな被害はなかったのですが。大手農園には新人もたくさん入るので、本当は農薬とか除草剤撒いてはいけない風の強い日に平気で使ってしまっているようです。しかも、スプレーを上に向けて!


とにかく、すぐに農地機構に電話をして、大手農園がその日のうちに謝罪に来ました。多分、西風の強い日に除草剤撒いてたようだ、、、と。


なったものは仕方がないので弁償とか言うつもりもないし、今更、怒っても仕方がない。(収量はかなり減りますが)

ダンナサンは、穏便に対応してました。

(私は悲しくて仕方なかったけど!)

それでも、今後のこともあるので、うちは無農薬でやってるので、今後は隣接してるところでは稲作期間中、除草剤を使わないようにしっかりとお願いしました。


そして、除草剤がかかった部分とその内側1.5メートルほどは、収穫するわけにもいかないし、刈り取った稲を田んぼに戻すわけにもいかないので、大手農園に刈り取って持ち帰ってもらうようお願いしました。(大切なお米で悲しいけれど)


隣にそんな畑があると困るねと、そう思われるかもしれませんが、実はそれが現実なんです。我が家の田んぼは、周囲が個人の田んぼが多い方なので、まだましかもしれません。


町全体、集落全体で自然栽培をやってるところなら別ですが。


何しろ、広い畑で大規模にやってるところは、農薬散布や草枯らしの時には、ガスマスクみたいなのをつけて薬撒いてる人もいます。逆に、そういう人は薬がどういうものかわかってる人なんでしょうけど。

多くの人は、何も付けてないで薬撒いているので、野菜もそうですが、農家本人も大丈夫かな?と心配になります。


地域全体が無農薬でやれたらどんなにいいかとずっと思ってます。


近所の人に一緒に無農薬でやらないかと話をしたこともありますが、なかなか受け入れられないみたいです。


ここ数年で世代交代した農家も90歳くらいの方から65歳に若返る的な感じです。冷静に考えるとちょっとびっくり!なんですが、私たちより若い40代以下の孫世代の方は農業に興味ないですから。


今も枯れた稲が田んぼにあって、見るのが悲しい。


収穫は10月半ば以降の予定です。

いつまでも悲しんでばかりいられません。

被害のあった部分とその周囲は諦めて、元気に育ってる稲たちを無事にしっかり収穫したいと思います。