ちょっとお茶でもたてていきませんか?
2021.09.28 08:20
茶道の創始者・千利休
「一期に一度の会と思って亭主を畏敬すべし」
この言葉を弟子の山上宗二が書き記しています。
一期とは一生のこと。
一生に一度で、今後もうない。
一期一会の由来です。
普段「これで最後」という思いを心がけると、いいことがあります。
漠然とですが、不安や心配が減ります。
これで最後ですから。
過去のことを考えたり、未来のことを心配したりする時間がへります。
今がもったいないですし。笑
人に対する批判や、誰かに怒りを向けている時間も減ります。
その人とも最後ですから。
「それがあって当たり前」からくるマンネリが減り、新鮮でありがたい感謝の気持ちが生まれます。
今を広く大きく受け入れることができます。
千利休は、一生に一度の最後のお茶の席だと思って、相手に善い思い、言葉、振る舞いを向けなさいね、と言っています。
お茶を飲むという作業と時間に、人生の捉え方を凝縮して付与しています。
一期一会の気持ちでいて、その後どこかでまた会えたら、それはそれは感激です。
「また会えたね!!」
で、やっぱりその会合も「最後かもしれない」と思い大切にして。
一期一会は、今ここに輝きを与える、茶道の創始者より生まれた、よい日本語です。
L&R matsuo