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Tigo社往訪

2017.03.24 09:02

今日は、たまたま別の飲み会で親しくなった、Tigoに勤めているVincentの紹介でオフィスを訪問させて頂きました。

ケニアのM-PESAのように、アフリカでは通信会社が強大な力を持っているので、物凄く興味があったのです。背景として良く言われる話ですが、アフリカでは所得が低いために銀行口座を持っていない人がほとんどです。(そもそも、ちゃんとワークしている銀行が稀)


※BOP層と言われる人々は1日の可処分所得が1~2ドル

そんな人たちにとって、モバイル口座を媒介にして簡単にSaving(貯蓄)やPayment(支払)やRemittance(送金)が出来てしまうのはとても助かります。なので、アフリカでは殆どの人が既に携帯を所有しており、Finance(財政的な)活動はほぼモバイルで完結すると言っても過言ではありません。

今後の人口爆発はアフリカを中心に起こるとも言われており、中間所得者も増えてきます。その今後の人口ボーナスが期待できる彼らのお財布事情を今のうちに牛耳ってしまっている通信会社は最強だと思います。



という事で、Tigo社についてです。本サイトから拾った内容から考えた質問に対するQ&Aをそのまま転載しておきます。(備忘録用)

■Invest local economy

>> our direct investment into the local economy and its people. 

現地のいくつかのローカル事業へ投資を行っているようです。どのような種類の事業へ投資しているかの詳細は把握していないようでしたが。向こう5年間で8000万ドルの投資も計画に入っているようです。

(文脈それるし当然の話だとは思いますが、元々スウェーデン本社の彼らがアフリカにオフィスを構える事自体が、多額の税金の支払いなどもしているので貢献しているのだと、自慢げに話していました。ただ、この話には僕も同意です。雇用・税金などの観点から、アフリカへの経済貢献は大きいと思います。)


■Knowledge room

>> We are working in partnership with the City of Kigali to install 52 "Knowledge rooms" across the city, providing television and Internet access.

TV機器やインターネットアクセスなどの環境を用意したエンタメ系のコワーキングスペースみたくなっており、ここで様々なディスカッションを奨励しているようです。

JICAからメンターも出ているようで、ビックリしました。kLabへの投資といい、お目が高いです。


■Women encouragement

>> Tigo is currently working to empower women in Rwanda through our new programme in which participating women will have the opportunity to increase their earnings by becoming Tigo Cash agents.

ICT立国を公言しているルワンダですので、ICTを基軸とした支援をしているようです。

特に教育が足りなかったり、あまり職場に顔を出せないシングルマザーなど、そうした女性にコミュニティを用意しているのだとか。

別軸で、「1laptop for 1child」と、子供にPCの配布も行っているそうです。


■Competitive point

通話の品質の高さを謳っています(ルワンダでシェア1位のAirtelはネットアクセス環境の良さを強みにしている)。また、他社が何年もかけて今の地位を築いているのに対し、2009年にサービスインしたTigoは、ベンチャーとして勢いが凄いのだとも。


■Tech incuvator

>> Tigo actively supports initiatives to develop new digital solutions through our Tech Incubator think.

『think』と言うインキュベーションオフィスがあるようで、kLabと似ているようです。

年間で4~5社ほどのペースでスタートアップ支援を行っており、認定された企業は1年間『think』のフロアを自由に使える権利がもらえます。

有望な事業に対しては、最低でも20,000ドル以上の投資があり、今までで累計100万ドルの投資があったとか。


■Learning language system

>> We have also made learning a new language possible via a mobile phone.

携帯を介して英語を学べるシステムを行っていたそうです。ウェブサイトには書かれていましたが、今はもう事業としては閉じてしまったのだとか。(ちゃんと更新した方がいいのに。。)

ICTももちろん重要ですが、同じく語学もとても重要だと思うので、この事業が閉じてしまったというのは非常に残念です。

特に、お金が無くて学校に行けなかったり、あまりにも遠方で片道数時間も掛けて学校に通う子供にとっては、携帯で手軽に語学習得できる機会は貴重なはずです。

ちなみに、直近のこちらのニュースリリースも面白そうです。やはり、アフリカでは通信会社を中心に色々な業界が周っていくのだと思います。