誰が見ても“安倍麻生傀儡”・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
巻頭特集
【転載開始】
■誰が見ても“安倍麻生傀儡”
岸田新政権の裏側と今後<上>
公開日:2021/09/30
■大メディアは大ウソ報道、ワルたちが
跋扈し派閥の論理で決まった総選挙
ふたを開けてみれば、一番つまらない候補
が新総裁に選ばれた。
2週間もバカ騒ぎが続いた自民党の総裁選
は、事前の予想通り、岸田文雄前政調会長(64)
と河野太郎行革担当相(58)との“決選投票”
となり、<岸田257票vs河野170票>と大差
をつけて岸田が圧勝した。
それでも1回目の投票には、どよめきが
起こった。
事前の予想に反し、岸田が1位になったからだ。
よほど嫌われていたのか、河野が獲得した
議員票は予想以上に少なかった。
100票は堅いと見積もられていたが、獲得した
のはわずか86票と、岸田の146票はもちろん、
高市早苗前総務相(60)の114票にも及ば
なかった。
「議員票が土壇場で大きく動いた。岸田さん
は陣営の票読み通りで、増減がなかった。それ
に対して河野さんは、125票は取るとみられて
いたのに40票近くも減らしている。そのうち
約25票が高市さんに行き、約15票が野田さん
に流れた計算です。この40票の目減りは決定的
だった。相当な切り崩しがあったのは間違いな
いでしょう。1回目の投票で河野さんは、党員
票の44%を獲得しているのに、議員票は22%。
“永田町の論理”が優先されたのでしょうが、
党員票と議員票の乖離も相当なものです」
(自民党関係者)
大新聞テレビは、今度の総裁選を
「派閥の縛りが利かない」「自主投票になる」
「衆院選が近いから国民人気の高い候補が
選ばれる」などと、シタリ顔で報じていたが、
すべて大ウソだった。
いつもの総裁選と同じように、長老が跋扈し、
派閥の論理で決まったのが実態である。
議員による自由投票だったら、党員の支持が
低く、国民人気もない岸田が新総裁に選ばれ
るはずがない。
特に目立ったのが、安倍前首相による
中堅・若手議員への“圧力”だった。
たとえば最新号の「週刊文春」によると、
“河野支持”を打ち出していた柴山昌彦前文科相
に電話をかけ、
「河野には石破がつく。大丈夫なのか? この
先、選挙もあるんだ」と、恫喝とも取られかね
ない言葉を投げつけていたという。
圧力が効いたのか、柴山は河野の推薦人に名を
連ねるとみられていたのに、名簿に名前は
なかった。
政治評論家の有馬晴海氏がこう言う。
「表向き、各派閥は“自主投票”としていました
が、派閥幹部の意向に従って動いていたのが
実態です。“勝ち馬”に乗ろうと、細田派、
麻生派、竹下派、さらに情勢を見ていた二階派
まで最後には岸田支持で固まった。二階幹事長
と岸田前政調会長は対立していましたが、安倍
前首相が“仲介”し、27日に手打ちしたという
情報も流れています。1回目の投票で河野さん
の議員票が極端に少なかったのは、派閥の縛り
もあったはずです」
■典型的な旧態依然の総裁選で誕生
したのが岸田新総裁である。
岸田勝利の裏で蠢いていたのが「2A」と
称される安倍と麻生財務相だ。
キングメーカー気取りの2人が描いたのは
「1回目の投票で河野の過半数獲得を阻止。
決選投票で岸田、高市両陣営に連合を組ませ、
河野の得票を上回る」とのシナリオ。
狙い通りの展開に安倍は喜びを隠そうとも
しない。
投開票後、自ら陣頭指揮を執った高市陣営の
会合で
「多くの自民党支持者が自民党の元に戻って
きてくれた」と破顔一笑だった。
総裁選中も安倍はなりふり構わず“直電作戦”。
若手議員の携帯に直接電話をかけ
「高市さんを応援して欲しい」
「でないと衆院選での応援は難しい」と半ば
脅迫し、衆院選直前に安倍を敵に回したく
ない若手を震え上がらせた。
予想を超える河野の惨敗を受け、高市陣営の
稲田元防衛相は日刊ゲンダイに
「(安倍直電の影響が)なかったとは言えない」
と打ち明けた。
安倍の謀略に「勝ち目ナシ」と悟ったのか、
会場のホテルに集まってきた河野陣営は投票前
から“お通夜”状態。
いち早く到着した河野は仏頂面を浮かべ、
続いた進次郎も硬い表情のまま足早に会場入り。
陣営関係者も一様に
「手応えナシ」「もう無理でしょ」と嘆息し、
ニコニコしていた岸田・高市両陣営とは対照的
だった。
しぶとく生き残りを図った「2A」の強力な
後ろ盾で勝たせてもらった岸田は今後、
操り人形として働くことになる。
「安倍、麻生両氏は新政権の人事や政策決定
にも手を突っ込んでくるはず。岸田氏も2人の
顔色をうかがい続けるようだと、約9年に及ぶ
安倍路線の継続は必至。29日の会見でも、岸田
氏は安倍氏の“急所”である森友問題の再調査を
再び否定した。結局、2Aの都合で傀儡政権が
誕生するだけなら、菅首相の不出馬表明以降、
約1カ月の政策論争は無意味です」
(政治評論家・本澤二郎氏)
安倍と麻生の高笑いはしばらく続きそうだ。
【転載終了】
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結局、神輿は軽い方が担ぎ安いと
言うことでしょう。
自民党の2A派閥が永田町を牛耳って
いる限り、日本の政治は変わらないで
すが、この総裁選を冷静に国民が見れ
れば、与党は総選挙に負けるでしょう。
あくまでもB層がどう見ているかに
かかりますが、日本の衰退を何処で
止める事が出来るか。