日本人になりたい外国人
日本人である私は、日本人であることを忘れてしまいます。やっぱり、海外のものがかっこよく見えたり、ステキに見えたり、しまいには、自分はそっちの人間だと思い込んでみたり。とにかく、日本人じゃいやなんです。
そう思うことがよくあります。
やっぱり、ロンドンにあるようなカフェがいいですよね。それか、パリにあるような…
泊まるホテルなんかも、ヨーロピアンな部屋は、高級感があってリッチな気分になりますね。
でもね、海外の人と話していると、だんだん感じてくことがあるんです。
日本人はものすごく、トップクラス。
言えば、ファースクラスにいつものっているようなものだ。と感じることがあります。
四季があり、そんな季節を利用して、つくったり、感じたり、ものすごく奥の深いものがたくさんあって、これをごく自然に受け継いだり、使っていたり。
農家や漁師、そのほか、なんでも、いまのテクノロジーよりはるかに、便利で効率のいいものなどがたくさんあります。
たとえば、家。
自然の光を利用して、影や景色を利用して、風や香りを利用して、最高の瞬間に賭けている。四季のそれぞれの色や香り、雨や風、虫の声、よく考えてみれば、これこそ最高級のものではないでしょうか?日本人なら、ほとんどの人が体験していて、ごく当たり前のことだったりするんです。
神社やお寺で感じる風や、実家のおばあちゃん、おじいちゃんの家で感じる風や、音。
これは、日本人以外の人は感じることのできない、もしかしたら、わからない感覚だったりします。
お茶を飲むことも同じことで、子どものころ嫌でした。お茶しかない…
苦くてまずい。
でもこれって、超リッチだったりします。
そんなお茶を世界中の若者が、苦いと思っていた、マズイ!と思っていたあの若いころの自分と同じくらいの外国人がお茶が飲みたい!と日本を向いています。
日本人になりたい、外国人がたくさんいるんです。