薬局ブログ 11/4 「いい歯の日」
先月に引き続き、今月11/8は「いい歯の日」とされているそうです。
それにちなんで、今回は”歯”がテーマです。
歯というと何を思い浮かべるでしょう。
虫歯?歯並び?歯磨き??
今回は歯に関することの中でも、身近な歯のケア用品である「歯磨き粉」に注目してみようと思います。
~歯磨き粉には何が入っているの?~
ブラッシングの一番の目的は、虫歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を取り除くことにあります。
歯磨き粉には、効果的に歯垢を除去するための研磨剤(清掃剤と表示されていることも)、歯を丈夫にするためのフッ素、ほかにも歯垢を分解するための酵素や虫歯菌を抑える殺菌成分などが含まれています。
商品によって配合されている成分や量が異なるので、目的にあったものを選ぶようにしましょう。
~フッ素の働き~
虫歯予防にフッ素が良い、というのはよく聞くかと思います。
ドラッグストアでもハミガキコーナーには「フッ素配合」と表記されている商品がずらりと並んでいますね。
このフッ素には以下の3つの働きがあるとされています。
- エナメル質の修復を促進
- エナメル質を酸に強くする
- 虫歯菌の働きを弱める
これらの働きのより、初期虫歯(歯に穴が空く前の段階)であれば修復ができるとされています。
ですが、フッ素はたくさん取り入れればいいというものではありません。
小さなお子さまでは、過量のフッ素により「フッ化症」と呼ばれる歯の白濁が起こることがあり、年齢によって適切なハミガキ剤を使う必要があります。
~年齢別歯磨き粉の選び方~
先ほども述べたように、多くのハミガキ剤にはフッ素が配合されています。
年齢によって適切なフッ素の濃度があり、メーカーも各段階に合わせたハミガキ剤を展開しています。
年齢別に、どのくらいのフッ素濃度でどの程度の量を使えばいいのかを示すと以下のようになります。
<年齢別ハミガキ剤のフッ素濃度と使用量>
・生え始め~2歳:500ppm 米粒程度
・3歳~5歳 :500ppm 5mm程度
・6歳~14歳 :1000ppm 1cm程度
・15歳以上 :1000~1500ppm 2cm程度
より多くのフッ素を口腔内に残すため、磨き終わったあとのうがいは10-15mlの少量の水で1回程度にとどめると良いとされています。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」
ライオン クリニカ商品ページ 「むし歯を防ぐ「フッ素」の働き」
健康寿命を延ばすことを目的とした「健康日本21」という厚生労働省のプロジェクトがあります。
この中にある歯科領域では、「生涯に渡り20本以上の歯を残すことによって健全な咀嚼機能を維持し、健やかで楽しい生活をしましょう」とされています。
咀嚼力が落ちると単に食べにくくなるだけでなく、消化不良の原因となり体の内側の不調につながる恐れもあります。
食事を楽しいものにし続けるため、毎日の口腔ケアで早いうちから歯の健康を守りましょう!

ちなみに11月中は口腔ケア商品の取り揃えを強化しています!
商品選びで困った時はお尋ねくださいね。
今回は以上です。