ヴィッラ・トルローニア Villa Torlonia
ローマからノメンターナ街道をピア門から少し北に進んだ場所にある公園。ローマ市営で敷地面積132.000平方メートル。
ローマでは珍しいイギリス式庭園が見られる。
歴史
1600年代はこの辺りはぶどう畑でマッシモ家(Massimo)パトリツィ家(Patrizi)パンフィーリ家(Pamphilj)などの貴族の別荘が数軒あっただけで、17世紀から18世紀にヴィッラ・トルローニアが建つ場所には、パンフィーリ家所有の畑であった。
1760年に枢機卿ジローラモ・コロンナ(Girolamo Colonna)が購入し、コロンナ家のぶどう畑に。
1797年、銀行家ジョバンニ・トルローニアに売却。
見どころ
★ フクロウの館 Casina dele Civette
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★ 貴族の館 Casino Nobile
1806年、ヴァラディエ設計。各種チケットはここで購入。ムッソリーニが借りていた家。
★ 王子の館 Casino dei Principi
ヴァラディエ設計。フェニックスが目印。全部で6体あったが
現在は4体、この建物前後に設置。
★ 劇場 Teatro di Villa Torlonia
★ 防空壕 Bunker e i rifugi antiaerei
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★ 赤い小さな邸宅 Villino rosso
1920年から1922年の間に、トルローニア管理所として、Via SiracusaとVia Spallanzaniの角地に建てられた。パオロ・ジャノーリ(Paolo Gianoli)設計。バロッケット様式。新古典主義の折衷主義、中世やルネッサンス期の雰囲気を再現している。外壁の赤い色から、赤い小さな邸宅と名付けられた。
入り口は公園内の木々で囲まれた橋から。建物入り口両側には、かつては貴族の館の前に存在した噴水に飾られていたスフィンクスが置かれている。
現在はアカデミーAccademia delle Scienze detta dei XLとして使われ、長期滞在アパートとして借りることができる。
★ サテュロス神殿 Tempio di Saturno
1836年、1838年建設。ボルゲーゼ公園の小さな湖の真ん中にある神殿を真似て建てられた。
18世紀のテラコッタ、バックス(Bacco che dona la vite)が中央に、両側に2つの怪人の顔が飾られている。
★ 偽物の遺跡 Finte rovine
1832年、ジョヴァン・バッティスタ・チェレッティ( Giovan Battista Caretti)設計。パラティーノの丘にある遺跡ヴィーナスの神殿に似ている。
★ セッラ・モレスカ(温室) Serra Moresca
ジュゼッペ・ヤッペッリ(Giuseppe Jappelli)設計。James Cavanah Murphyの本 "The Arabian Antiquities of Spain"を参考にした。"ariostesche"を真似て引用。
温室のデコレーションは、ジャコモ・カネーヴァ(Giacomo Caneva)との共作。スペインアンダルシア地方のグラナダのコルドバ、アルハンブラ宮殿のモスクを思わせる。
螺旋階段がある洞窟があり、3階建て。一階は小さな部屋、二階はキッチン、山海は多角形のダイニングルーム。床も天井もカラフルな装飾。外壁はレンガで、多色ガラス窓、魚が住む池があった。
温室のメイン入り口は鋳鉄に“cufico-tamureo”と書かれており、トルローニア家のアレッサンドロ王子とアンナマリアの名が隠されている。
2013年に塔が修復され、噴水に使われていた女性像などはノメンターナ街道沿いの入り口に移設された。現在はまだ一般公開はされていない。
★ 競技場 Campo dei Tornei
馬のトーナメント小屋 Tende del Campo dei Tornei
★ ジョヴァンニ・トルローニアのオベリスク Obelisco dedicato a Giovanni Torlonia
ジョヴァンニ・トルローニアに捧げられた。古代エジプト風だが近年のもの。
★ カルロとアンナ・マリアに捧げられたオベリスク
王子の弟カルロ・トルローニアと母アンナ・マリア・トルローニアに捧げられた。
★ レストラン・バール
建物は、オレンジ園(Aranciera)柑橘類を育ててた。
★ 噴水付き特別席 Tribuna con fontana
この特別席と、現在は存在しないアンフィテアトロ(Anfiteatro)チャペル(Cappella)カフェ・ハウス(Caffè-House)も合わせて10年もかけて造られた。
特別観客席に植木が並べられている。
★ 中世の建物 Villino Medievale
★ 管理人の家 Villino di guardiola
★ 1800年代のプール
★ フチーノの湖 Laghetto del Fucino
トルローニア家が統治していたフチーノの池をイメージされた。1855年から24年間かけ、4000人の職人を導入した。経済に貢献したってことで、王子は表彰されることとなった。この湖の下に、物置が在り 食料庫としていたが、戦時中は防空壕として使われた。
★ 馬小屋
1805年、1806年。
写真集
フクロウの館
リバティー様式でよく見られるヤシの木。
サテゥロス神殿のマスケローネ
サテゥロス神殿のファサード。
馬小屋は現在、サイエンス図書館として使用。
現在では珍しい狼の噴水。
トルローニア家の紋章
現在のノメンターナ街道の入り口 は、エンリコ・ジェンナーリ(Enrico Gennari)設計。ノメンターナ街道改修時に入り口は作り直された。
ローマのカピトリーニ美術館に展示されているローマ時代の石像のコピー。
トルローニア家の紋章に使われている流れ星の下にいる鷲。
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参考