書道の集中力と個性
2021.10.02 02:32
書道は、集中力が養われます。
集中力はその日の体調などにより左右されます。
毎回のお稽古の中で生徒の状態を見て声かけを変えています。
女子Aさん
アドバイスを忠実に守れる子です。
ただし、2個前のアドバイスを忘れてしまいます。
男子B君
一枚ずつアドバイスを欲しがります。それは手本と見比べることができない時がある。自信がないまま先に進みたくない性格だからです。
女子Bさん
学校の話をしてからでないと取り組めない。でも、すごく観察力があって、
よく見ています。ただ、取り掛かりが遅い。
女子Cさん
人の話をよく聞いていて、他の子の直しの時間も筆を止めて聞いている。そして自分は大丈夫かなと手本と見比べる。
上にあげたのはほんの一例です。
1時間のお稽古の中で実は個々の性格を分析しながらお稽古を進めています。
せっかちな子。
デリケートな子。
元気な子。
真面目な子。
大胆な子。
繊細な子。
他の子が気になる子。
それぞれのプラスの個性を伸ばして行きます。
日本においても 古来より『書は人なり』という言葉がありますね。
書には、それを書いた人の内面が表れるといわれています。
お稽古の中で、お話を聞く力、お返事の仕方、直しの時の聞く姿勢、その瞬間にも個性が現れています。
字と共に心が成長していく生徒さんを見ると
何より嬉しい瞬間です。
大切な子供達の大切な時間。