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munetomo.club 棟朝淳州

フィリピン航空の2度目の会社更生法の行方は、他に手を出して失敗して全ての首を締めた。20年前の良い時の本社ビル屋上。

2021.10.04 19:48

写真は20年前のフィリピン航空本社ビル。しかし、このマカチィの本社ビルは今は亡きALLED BANK アライドバンク本社ビル兼フィリピン航空本社ビルであった。その後、フィリピン航空本社は、日本の建設で作られた、マニラ第二ターミナルに移された。当初は他の航空会社と共有して使うはずであった第二ターミナルだったが、政治力でフィリピン航空の国内外の便のみによって運営されている。故に日本の建設で第三ターミナルの建設が急がれたが、中国ズブズブの当時のアロヨ大統領が支払いを渋り、日本の建設会社との間で係争になり、出来た空港ビルが2年間使用出来なかった。本当にフィリピンはちょっと権力を持つと、人との協調とか共同繁栄などと言う事が無いフィリピンと言う人種で有る。蜘蛛助タクシーの多い空港タクシーもそうで、エアポートタクシーの利権を巡っての醜い権力闘争。当然だが空港に列車を入れるのは当たり前。列車が可成り遠ければ別だが、マニラ市内を走るLRT高架鉄道の操車場は第三ターミナルから1.5kmの位置にあり、直線上に有る。私は当然、引き入れると思いきや、現在でも全く繋がっていない。利用者を全く無視して、自分の懐しか考えない政治家どもと、役人達、最も逆らえば役人は消される。新聞も報道しない。それがフィリピンなのだが、まあ、我々まともな考えで何かをしようとすると疲れる。さてフィリピン航空の話に戻るが、1941年フィリピン有数の実業家アンドレス・ソリアノの率いる実業家グループにより、フィリピン航空が設立される。アジアでは最も長い歴史を持つ航空会社であり、フィリピンのナショナル・フラッグ・キャリアである、1967年には社長兼会長のベニグノ・P・トダ・Jrが、国際航空運送協会 (IATA)会長に選任される。1946年にIATAが創設されて以来アジア人が会長となるのは3人目であった。

国際線は1954年には国の政策、1995年1月 - ルシオ・C・タンが会長兼最高経営責任者に就任。1998年にはアジア通貨危機と労働争議により一時運航停止になる。特に1998年は会社更生法を申請し、組合がスト賃上げ10年凍結の会社方針に反発、経営陣は組合員の解雇及び全路線運航停止を発表したため厳密にはここで旧フィリピン航空の歴史は設立57年で途切れているが、会社側のプレスリリースではそのまま存続させていて2001年には設立60周年を祝っている。運航停止になった路線は同年内から復活するが、運航を停止した約3,4ヶ月間、香港のキャセイパシフィック航空がフィリピン国内幹線を運航していた時期もあった。既にこの時にフィリピン航空は破産していた。こうした内部状況を知らず、先輩フィリピーナを愛する日本人男性と同じ様に、こぞってフィリピン航空のマブハイカードを持って誇らしげにしていたが、私は実はフィリピン航空には一度付き合いで乗っただけで、それ以外は無い。2005年中部国際空港が開港したことに伴い、長く待ち望まれていた名古屋(中部)線を開設。日本で5番目の就航都市となる。欧州連合(EU)が、フィリピン共和国航空当局の「安全確認の体制に問題がある」として、他の全てのフィリピンの航空会社とともに2010年3月30日からのEU域内への乗り入れ禁止が決定。ただし、フィリピン航空は、1998年の会社更生法適用時にヨーロッパ方面への運行を打ち切っており、運行上の支障は生じなかった。2012年 それまでサンミゲル社 三菱系列 でフィリピンのペトロン石油 等を買収していたが、フィリピン航空の石油代金未払い問題、空港利用税未払い問題もあり、政府もサンミゲル社(SMC)が5億USドルでPALホールディングスの49%を取得し、PALおよびPAL Expressの経営管理を行う事を許可した。SMC社長ラモン・S・アンがPALの社長兼最高執行責任者(COO)に就任。ルシオ・タンは会長に留任。2013年7月10日にフィリピン航空のEU域内への乗り入れ禁止が解除されたと、フィリピン大統領報道官室が確認し発表された。 EU乗り入れ禁止の解除を受け、ロンドン/ヒースロー線を2013年11月4日から15年ぶりに就航開始した。私としては無理して機体購入、機体整備をしていた事は明白で、今まで事故を起こさなかった事が寧ろ信じがたいと思っていた。2013年7月に日本のANAホールディングス(ANA HD)がフィリピン航空との航空運送事業を巡る提携に向け交渉中だと明らかにし、同航空の主要株主であるサンミゲル・グループもフィリピン証券取引所の情報開示リリースで、ANA HDと提携交渉している事実を明らかにしたが、2014年1月23日の発表によると、ANA HDによる同航空への出資や提携交渉が難航しており、コードシェア提携のみとなる可能性が高いとされていたが、最終的には2014年10月1日にANA HDの傘下である全日本空輸が同航空とコードシェア提携およびマイレージ提携を実施することを発表した[。同年10月26日よりANA運航の成田・羽田-マニラ線と国内線の19路線、PAL運航の成田・羽田・中部・関西・福岡-マニラ線とフィリピン国内線の10路線がコードシェアの対象となり、ANA・PAL間でのスルーチェックインも可能となった。ここで何故ルシオタン前社長が金融問題を起こしていたかだが、ルシオタングループによるアメリカフォードと組んでのサンタロッサーカブヤオ間での大掛かりな不動産開発を着手していた。フォードは既にフィリピンにおける自動車製造を断念しており、サンタロッサに持つ広大な工場跡地の開発販売をルシオタンに任せた形である。ルシオタン、グループは 隣町のカブヤオにアシアンブルーベルと言うフィリピン第二のビール会社を持ち、とは言っても一位サンミゲルはシェア99%、2位のこの会社は1%以下で有ったが、その他清涼飲料水などの製造販売を行っていた。サンタロッサ、カブヤオはタガイタイタール湖の水がラグーナ湖に流れる大水脈があり、コカコーラなどの大規模工場もここサンタロッサにあり、トヨタ、三菱、いすゞ、ホンダの工場もある、フィリピン最大の工業団地でも有る。まあうちも故にカブヤオに施設が有る。日産自動車工場跡地もこのルシオタン計画で吸収して貰える筈だったが、残念ながら、この計画が頓挫したのだ。頓挫した理由は簡単。この地域はマニラへの高速道路を利用した通勤圏内なので、銀行その他に務める中堅層には、絶好の住宅地に成る。私もそう思っていたが、高速道路は良くしたが、料金がそれまでの13ペソ28円から240ペソ500円に羽根上がった。今までは高速代は考えないで済んだが、高速往復すると1000円、ガソリン代が1000円、計2000円、30日往復したら月6万円。家もローンで買い、車もローンで買ってる上に6万円。この地域のブームは一気に下がり、ルシオタングループが高速道路サンタロッサ、カブヤオ間に新たなインターチエンジ、イートンをオープンしても誰も買わない状態となり、ルシオタングループ所有の2つの銀行アライドバンクとフィリピンナショナルPNBは一気に苦しくなり、フィリピン航空への資金が不足していた時期だった。

しかし、ルシオ・タングループは、その全額出資会社Buona Sorte Holdings Inc.とHorizon Global Investments Ltd.を通じて、Trustmark Holdings Corp.トラストマーク・ホールディングスのサン・ミゲル・エクイティインベストメンツ社の49%の株式を、それぞれ9%と40%を取得。今度はフィリピン航空(株)の98.27パーセントを所有しているPALホールディングス株式会社の発行済み株式の89.78パーセントを所有する事になった。このお金はルシオタングループの持つビール飲料水メーカー兼工場をアサヒが買収、アサヒは三井住友グループ、サンミゲルのキリンは三菱グループ。日本の代理戦争で有る。アサヒはPAL 機内のビールその他をアサヒにしたかったのかどうか知らないが、私だったら、不動産の穴埋めに使ったと思うが、またPALに金を突っ込み、今回のパンデミック。その以前に資金ショートして居たのだろう、2019年- ANAホールディングスはPALホールディングス発行済株式総数の9.5%を、95mil USD(約105億円相当)で取得し、業務・資本提携強化し、取締役を派遣、コードシェアや空港業務の相互受委託の拡大を中心とした協業体制の強化しより一層強固な関係構築を発表したが、フィリピン一部報道で同年末には悪化した債務整理を目指し民事再生法検討している事が伝えられ、21年になり2020年12月期決算を含む年次報告書で外部監査による「意見不表明」によりフィリピン証券取引所における親会社株の売買停止となり、法的整理も視野に不採算路線廃止や機材整理が検討されていると報道され、21年9月3日付で米国の法的手続き連邦破産法11条(Chapter 11)の適用を申請し債権者に20億ドル(約2200億円)超の債権放棄などを要請し、フィリピン国内の金融機関などから約5億ドルの資本注入を受け、海外の投資家から1億5000万ドルを借り入れ運用継続し経営再建を図るとしている。まあしかし、国内外の負債を負っているルシオタン(本人は亡くなっている)グループは再生するには身を引かなくてならない。しかし各航空会社も大変なので、フィリピン航空の名は無くなるだろう。パンアメリカンの様に。。。ちなみにアライドバンクはフィリピンナショナルバンクに吸収されている。