自殺者の葬儀
2021.10.04 01:00
身内を自殺で失った場合、故人をそっとしておいてあげたいという思いから、密葬を選ぶことが少なくありません。
弔問は断り、身内だけで供養するというのであれば問題ありません。が、直葬で終わらせるのはやめたほうがいいでしょう。
身内が自殺したことを世間に隠したいという気持ちから、直葬を選ぼうとするのも好ましくありません。
実は、自ら命を絶った人にこそ、死を自覚させる必要があるのです。
なので出来るだけ通常と同じように葬儀を執り行い、みなで故人を送ることが望ましいでしょう。
「自殺の名所」といわれる場所があるのは、「まだ自分が死に切れていない」と思っている霊が未浄化霊となって彷徨い、憑依による自殺を繰り返しているからです。
憑依されて自殺したほうは、自分の心を完全に乗っ取られてしまっているため、自分が自殺したことに気づけずにいるケースが多々あります。
だからこそ自殺した人ほどきちんと葬儀を行い、「貴方は死んだのですよ」と伝えることが浄化を促す一歩となるのです。
ですから、遺族が故人の死に方を恥じたりすると、余計に故人の魂浄化を妨げることに繋がります。
江原啓之さんが自殺者の霊を霊視すると、みな異口同音に「自殺すれば楽になれると思っていたのに大きな間違いだった」と後悔していると仰っています。
自ら命を絶った場合、それは課題を途中で放棄して帰ったことになり、深い深い反省と後悔をすることになります。
そして現世に再び生まれてくるときには、前世でやり残した課題に一から取り組む羽目になるのです。
そこに至るまでも、あの世で途方もなく長い猛省の日々を過ごすのです。