第17回 星のしずく*オンライン自死遺族の集い開催報告
偶数月は、ZOOMを使ったオンライン二日間の集いを継続中です。
10月2日(土曜日)参加者6名様。
10月3日(日曜日)参加者11名様。
うち、初参加の方は2名様。
二日間ともグループ分けはせずに一画面で、当事者スタッフTさんの司会進行のもと、進めさせていただきました。
自己紹介で一巡。
10月1日から、全国一斉に感染症防止策の宣言や措置が解除されたこともあり、コロナ禍という時代背景の中での『それぞれの思い』にスポットをあてながら、近況報告なども交えた話題になりました。
・コロナ禍で苦しかったこと。
(各地で参加していたわかちあいの集いが次々に中止)
(遺族繋がりの仲間たちと飲み会できない、他閉鎖感)等。
・コロナ禍で助けられたこと。
(閑散としている街中に、逆に精神的にホッとする)
(マスクのお陰で、突然涙することがあっても誤魔化せる)
(かえって一人もしくは身内や仲間と静かに遠出できた)等。
コロナ禍での緊急事態宣言より、自身に起きたこと『大切な人を自死で喪う』ことのほうが緊急事態であるという感覚。
コロナ禍に深く影響されて他界したことを思うと、そのニュースでさえ辛い…というお話もあり、このワード一つについてもお話は尽きません。
亡き人に引き摺られて、あちら側にいつでも逝ってしまいそうな危うい感覚がある。
自らは死ねない、自らは死なない理由を、噛み締めるように話してくださったご遺族もいました。
事後からの年月や、その後の考え方や想い偲び方でも、亡き人への感じ方は違うようです。
どこへ行ってしまったのか…
まだ戻ってきてくれるような気持ちで過ごしている方。
どこへも行っていない。
いや、どこかあちこちへ行っていたとしても、
ほぼ亡き人と自身が一体化しているような感覚になっている方。
家にばかり籠っているのもしんどい、その苦しみ悲しみを供養に向けて、巡礼に歩いている(もしくは車で)まわっているご遺族も多いようですね。
埼玉県内には秩父三十四箇所礼所巡りがあるようですので、私も少しずつまわってみようかな? なんて思いました。←意外に埼玉県内を知らない(汗
自助会・遺族会等の場所で出会い繋がりを持てた方々でも、長い年数が流れて状態がある程度落ち着いてきたり、悲しみと共に生きてゆく生活形態がその人なりに出来てくると、自然に交流が途絶えていく方々もいます。
この場で出会え、繋がりを持てたことで助けられ、生きる力を培えたことには感謝し、常に一期一会のものと心得て、大切に接しています、と語られる当事者スタッフのお話も印象に残りました。
☆ ☆ ☆
わかちあい後のクールダウン茶話会タイムでは、
「事後の悲嘆が酷い頃には、お金なんてあってもどうしようもない、大切な人が居なければ」と思っていたのが、
「年数が経ってみると、やはりお金はあればあったほうが良いな、こんなありえないほどの悲しいことになった(当たってしまった)のだからと、宝くじを買ってみたが、そういうのは全然当たらない」
と、シニカルな話題も上がりました。
オンラインの集いでは、自宅のペット同伴も可能だったりするので、自然に和みムードにもってかれる場面もありました(^^*)。。。
参加者の皆様、長時間お疲れさまでした。
ありがとうございました。
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次回【第18回】集いは11月6日(第1土曜日)、JR浦和駅東口徒歩1分PARCO10階コムナーレで久々に対面の集いを開催予定です。
予約は不要です。
お気持ちが向いたときに参加いただければと思います。
photo/田中みぎわ様
◆自死遺族の集い