言語聴覚士の臨床実習
9月より、2年生は臨床実習に行っています。
9月入ってすぐに行けた人もいますが、緊急事態宣言が出て、開始が遅れている学生もいました。
このまま実習がない可能性も考えないといけない中、宣言解除の見通しが立ち、1ヶ月遅れで実習を始められる事になりました。
昨年度は断念した臨床実習、今年はなんとか2年生全員行けました。
今後も感染状況によっては中止終了もあるかも知れないですが、できるだけ長く、できるだけたくさんの患者さんに会って、学んできてほしいと思います。
現在、言語聴覚士の臨床実習は60日行くことになっています。
広島都市学園大学は1年時に20日、2年時に40日行くことになっています。
1年生で基礎医学や専門科目の臨床評価までを学んだら評価実習として20日、その後、2年時に臨床の訓練や指導アプローチの実際を学び、評価から立案、実施、再評価するまでの流れを学んで、40日の臨床実習に行きます。
実習に出る前には、教員が模擬患者になり、実習前の実技試験(OSCE:オスキー)をします。患者さんを無視した振る舞いがないかや検査実施手順の理解、口頭試問態度など細かくチェックを受け、実習までの改善指導を受けて実習に行きます。
学生さんたちは「習った検査をちゃんとできること」や指導者からの自身の評価に固くなりがちです。自分を評価されるのだから、緊張もするでしょうし、指導されてもできないことがたくさんで悔しい気持ちも湧いてくるでしょう。本当にこれを仕事にできるんだろうかと不安な気持ちになることだってあるでしょう。
自分の時はどうだったかなぁとはるか四半世紀前を思い出してみても、緊張はしても楽しみに感じていたように思います。割と。机に座る勉強より、「見せてもらう」「実際にやってみる」学びが好きだったんだろうと思います。
今の学生さんたちは、当時の私なんかより、ずっと目的意識を持って学びに来ているからこそ、固くなるのかも知れないですが、肩の力を抜いて、本ではなく人から学び、また本に還る。その繰り返ししかないと割り切って、失敗からたくさん学んできてほしいと願っています。
臨床に出るための知識や技術にしていくためには、人(バイザーや患者さん)を信頼し、人から学べるか。自分を見つめ、自分にないもの・足りないものを自分自身でも見つけ、変わる努力ができるか。なのかな。と思います。
専攻科での学び2年間の総まとめである臨床実習で、それぞれの課題を見つけて成長して帰ってきてほしいと思います。