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原本を読む 📖

2021.10.07 23:00

世間には「○○を読む」「xxの読後感」「△△を読み解く」など、古典・名著を著者独自の感覚で捉えた、いわば読後感や内容抽出と言う様な本が時折出版されます。

読みやすい内容、特に、難解とされる古典を分かり安い文章に直したと言う様な本に出合う事があります。

これは此れなりに、原著を読むに際しては、必要でもありましょう。


しかし、原書を一度も読まずして、初めからこのような本を読み進めることは、本来間違った読書に相違ないでしょう。

例えるなら、本場のラーメンを食べたこともなく、インスタントラーメンばかり食べていては、「ラーメン」を知らないと言われざるを得ません。

日本に行きたいと言って、日本のガイドブックばかり漁っていても、一度も来たこともなく、日本の事を語っても、「日本」を語りつくせません。


勿論、時間がない時代ですから、仕事のために、情報収集のために、教養を得るために、学習研究のために、それらの本を読むこともありましょう。

その方法が悪いと言うのではありませんが、原著を一度も読まずして、それらばかりを読み漁っては、まるで知識のつまみ食いの様なもので、身に付かないのは目に見えています。

「広く浅く」の知識は、時として必要で、時として不要です。

物事を知る事は、楽しみでもあるので、広く多くの知識を見聞収集する事は、人生上心の豊かさを増していきます。

とは言え、諄いようですが、言葉を変えると、「物知り」と「博学」とはその深さにおいてからしても、全く違います。


まず、原著を読みましょう。

分かってもわからなくても、

その次に他人の書いた本を読めば、自分の感想との違いや、情報(知識)の整理、新しい発見をする事にもなりましょう。


近道は、遠回りをしているから、発見する道です。