風の宮。
Naoyaです。
緊急事態宣言が解除されて、街の雰囲気が一気に浮かれているようにも思えます。まるですべてが終わったかのような陽気なムード。人通りが多くなったように思える駅前、賑わう酒場、笑顔の人々。ずっと無風だった街角に軽やかな風が吹き始めたかのようです。
でも、そういうものを目の当たりにすると一歩引いた視点になり、どこか冷静になっている自分がいます。浮かれ気分な流れに乗っからないよう、客観的に自分を観察している自分。こういうのをひねくれ者、あるいは天の邪鬼とも言うのかもしれませんが、真逆の要素を取り込んでバランスを取ろうとする気質は、天秤座だからなのでしょうか。バランスが狂いやすいときは、俊敏に自分の中の天秤が稼働します。一方的にグイグイとひとりで喋ってくる人と出くわすと、一気に無言になってバランスを取ろうとしてしまう自分がいます。
「風の時代」になったら、元々考える気質の風の星座生まれだからこそ、考えるのをあえてやめようと昨年末に思っていたものの、考えざるをえない出来事が多いため、2021年は考えることがとても多いです。でも、一旦考えてみたところで、考えても仕方がないと判断した途端、考えることをやめてしまいます。そこはまさに、風にまかせるという感じです。自分の風の質をコントロールしながら、一番心地いい風を自分の中に吹かせるようにしています。
ひとつ前のMaribrengaëlさんの投稿で、天秤座の人はそれぞれみんな違う天秤を持っているという話がありましたが、その話にかなり賛同しています。馬が合う双子座の人はたくさんいるのですが、天秤座で馬が合う人にあまり巡り会ったことがありません。意見の食い違いが生じたり、時に些細なレベルで衝突したりすることも少なくありません。一番身近な天秤座である母親とは意見が合わないことも多々ありました。計りにもいろいろあって、デジタルなタイプもあれば、分銅で計る古めかしいタイプもあるわけで。計りと言えど計測方法や基準、形状も多種多様。まったく違った計り同士であったなら、そりゃ共通認識を持ってやり取りするのは難しいでしょう。
今日は二十四節気の17番目、寒露です。朝や晩の冷えた空気の中、草木や花に朝露が宿るというのが寒露の由来。夜や明け方は涼しいものの、昼はまだ暑いときもあって、寒暖差の中で体のバランスをうまく取ることが必要だなと思いました。天秤座シーズンも真っ只中です。
そういえば、2022年の「宇宙詠みチャート」の販売が開始となりました。今回で5年目。今回つくっていて実感したのは、風の宮(きゅう)の影響が色濃く出た、まさに「風の時代」っぽいチャートだなということ。重みを持ちつつも、軽やかに生き抜くことをいかに実践できるかの一年だと思います。そのために思考が必要ということです。考えることと悩むことは似ていて異なります。そこを混同していると、風の軽やかさを身に纏うことはなかなか難しいのではないでしょうか。