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NPO法人 保護ねこ ピリカ

9/26譲渡会報告

2021.10.06 14:00

9/26の報告ができないまま次の譲渡会がやってきます。

ほんとに時間がたりないのです。

ボランティアですが、本業より忙しくて…

なぜ?


9/19にダブルキャリアで白血病を発症して抗がん剤治療をしながら、頑張ってきた幸多が約1か月以上食べずに水だけで生きて、最期は静かに息を引き取り虹の橋のたもとへ旅立ちました。

その14日前に臨月の妊婦猫の保護依頼があり、引き受けていました。

母猫が子育てをしてくれるから、仕事をしながらでも仔猫は育つし大丈夫だろうと。

それが幸多が亡くなる4日前に4匹出産しましたが、まさかの育児放棄!!

2匹は産み落とされて放置。

3匹目と4匹目は興奮してケージの3段目に登って出産。

1匹目と2匹目はすぐに軽く拭いて母猫の側に置きましたが、舐めてくれず、初乳も飲ませてくれませんでした。

それでも母猫が見てくれないと困ると思い、隠れてそっと見守っていましたが、仔猫がおっぱいを探して動き回り3段目から次々に落下。

すぐに拾い上げて毛布でくるみ産箱に戻しましたが、母猫はいっこうにお世話をせずに、自分のグルーミングをしていました。


深夜1時頃から始まり既に3時になっていて、このままでは仔猫が死んでしまうと判断して保護をしました。

生々しいへその緒がついていてびしょ濡れ。

生後0日の産まれたての仔猫を育てるのは初めて。

とにかく、温めて授乳をしなくては。


ちょうどその時期はコロナウイルス感染防止のため在宅ワークで交代勤務中だったため、幸多の看病を隣でしながら2時間おきの授乳ができましたが、幸多もいつ逝ってもおかしくない状態。

夜中も授乳しながら、仮眠しかとれない。

出勤するときには、スタッフが迎えにきてくれて連れて行き日中は授乳をしてくれました。

しかも仕事が1年で1番忙しい時期で、休めない。

色々重なり八方塞がりな状態を助けてくれたのがスタッフでした。

皆できることをやってくれました。

掃除しに来てくれたり、夕飯を作ってきてくれたり、本当に助かりました。


目の前に2つの命。

余命を全うすべく生きてる幸多。

この世に生を受けたが育児放棄されて死にそうな仔猫。

幸多が亡くなるまでの4日間はとにかく必死でした。

「幸多の分まで生きるんだよ」

と泣きながらひたすら授乳をして、途中急に具合が悪くなった仔猫を時間外で診てもらったり、後ろ足が変で動きが悪いためレントゲン撮ってもらいリハビリしたりと、スタッフと毎日心配しながら育ててきました。

初乳を飲んでいない仔猫の生存率は2分の1。

常に気が抜けませんでした。


今日でようやく21日目。

体重も3倍以上になりました。

4匹揃って何とか育ってきた。

あと少し頑張れば譲渡会にデビューできる。

せっかく産まれてきた命を何とか繋げたいという気持ちでスタッフ一同頑張っています。


そういうことで、譲渡会報告も書けませんでした。

毎回皆さんからの寄付のおかげで、保護猫達は生きていけます。

本当にありがとうございます。

ピリカでは会場で寄付をして頂いた方には、制作スタッフが作成したグッズを差し上げています。

振込で寄付をして頂いた方にもお渡ししたいのですが、できない状態で心苦しいです。

問い合わせのメールに住所と名前を入れて送ってもらえると助かります。


年内の譲渡会はあと3回になります。

12月は開催しない予定です。

気になる猫ちゃんがいましたら、是非決断してください。

新しいお家で年末年始を迎えることができるように、私達スタッフ一同もがんばります。