園児クラス1周年(^^)/
2020年9月に開講した「園児クラス」。ちょうど丸1年が経ちました。
最初は1クラスのみでしたが、ありがたいことに今は、年長さんと年中(年少)さんの2クラスの子どもたちに、お越しいただいています。最初は不安そうだったお子さんも、今では、小さな体に画材ボックスを大事そうに抱えて、愛らしい笑顔で通ってくれています。
絵画教室としては珍しく、月に1回開催なのですが、そのたった1回を心待ちにしてくださっています。
私のアトリエは、いわゆる習い事ではなく、ピアノやお習字などのように上達を目的にはしていません。手習いとは違います。大切にしているものは、すぐに成果として「目に見えないもの」なのです。
先日、ノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎氏は、生まれ故郷の公民館で、子どもたちに向けこのように述べられたそうです。
「自分の表現力を養うことが、これからは大事です。」と。
ここは、何かを教えるというより、自らの表現を高めていく場所なのです。自分がどのように感じ、どう表現に結び付けていくかに、ひたすら向き合う場なのです。小さな子どもたちは、表現する前に、行為そのものを思いっきり楽しんでくれますが、臨床美術には、どんなに小さいお子さんでも、誰もが持っている感性を引き出し、自らの表現へと導いていける力があるのです。だからこそ、そのプロセスを通して生まれた自分の作品はとても愛おしく、「みんな違って、みんないい。」を、理屈抜きで実感できる時間になります。「また描いてみたい。」と意欲的になり、笑顔も見られ、自信もついていきます。
臨床美術士として、お子さんの個性を大切に寄り添えたらいいな、と常日頃から思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、このアトリエの理念に共感してくださり、いつもあたたかく見守ってくださる保護者の皆様の声をご紹介します。
【園児クラス保護者の声】
いつも楽しいと言っています。︎帰宅してからも色々な方に(作品を)お見せしていましたよ!(年長クラス)
終わった後は、何をしたか色々と教えてくれます♩(年長クラス)
帰ってからも、ずっと描いているんですよ。(年長クラス)
月に一度ですが、息子もいつも楽しみにしています。(年中クラス)
いつも先生のレッスンを受ける時は、顔がいきいきしています。(年中クラス)
娘は教室が大好きで、まだ行かないの?今日はいい日だった^ ^と、いつも楽しそうにしています。(年中クラス)
いつも楽しく参加させていただいています。また次回も楽しみです!(年少クラス)
娘も楽しかったようで、ご機嫌でした!(年少クラス)
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10月はみんなで「さつまいもの量感画」を制作しました。^^さつまいもを触って、たたいて、中身も見て五感を使って観察しています。制作中も、私が描いているのをみんなちゃんと見てくれています。終わった後の鑑賞会も、言葉として受け止め、感じてくれているのでしょうね。
来月からも、子どもたちと表現する時間が持てるのを、楽しみにしています!!^^/