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2nd Pohnpei Life 

ポンペイの金銭事情

2017.03.28 12:50

日曜日のお昼すぎ。

たまには良いよね〜と、ポンペイの中では一番新しいBar「マングローブ·ベイ」へビールを引っかけに。

すると対岸のマングローブ林に沿って

子供たちがモアナのようにカヌーに乗り

海で遊んでおりました。

生まれた時から海と育った子供たち。

4〜7歳くらいの子たちが5人ほど乗っていたのですが

まあ〜スイスイ上手いこと。

ポンペイでは当たり前の光景ですが

久々に見て改めて良いなあと思う光景でした。




さて今日のお題はポンペイの金銭事情にしようかと。

ミクロネシア連邦の通貨はアメリカドル。

アメリカに行ったことのない私はミクロネシアでしか米ドルを使ったことがないのであれですが

ミクロネシアの米ドルは使い古され雨に打たれていて、クッッッシャクシャです。

なのでクッッッシャクシャに丸めたままタクシーで払ったりします。

たまに綺麗な米ドルを見ると感動します。


物価に関しては

スーパーで買い物するとなると

ほぼアメリカ製品の輸入なので、アメリカと同等。

むしろ輸入なので高いものも。

日本製品が沢山あるスーパー、Yoshieでは

めんつゆが6ドルとか、干し椎茸が13ドルとか、日本のシャンプーが15ドルとかします。


ですがローカルマーケットに行くと

バナナが一房(7〜8本)80セントとか

ミルク用に削ってもらったココナッツが75セントとか

シナモンスティックが15本くらい入って2ドルとか

ポンペイライムが5個で50セントとか

グラムによりますが、地元のものは激安です。



ポンペイでは、あまり雇用がありません。

私が大学時代研究した限り&現地で聞いた限りでは、

ポンペイは基本大家族形式で、遠い親戚もしっかり繋がっているので

親戚中に、政府関係や所得の高い仕事をしている人が一人でもいれば

その人が親戚中を養う。

という感覚です。

基本なんでもシェア感覚です。

お金もシェア、物もシェア、子供もシェア、たまに旦那さん奥さんもシェア。笑


なので、働いていない人も沢山います。

働きたい人はどんどんグアムやハワイやアメリカへ移住します。

ちなみにポンペイの最低賃金は時給1ドルくらいだそう。


でも、働かなくても正直生きていけます。

ミクロネシアの主食は基本タロ芋やヤム芋、パンの実。

なのでポンペイ語にはパンの実の時期に関する言葉が多いです。

言語についてはまた今度。

タロやヤム、バナナ、マンゴー、ココナッツ、パパイヤ、パンの実、ペッパーなどなど

そこら中に実っているので、ちょっとそのへんで(といっても自分の家族の土地で取るのですが)取ってくれば

食糧には事欠きません。

魚も沢山いるし。


家も木造ならばそのへんにいっぱい資材があります。


輸入品に頼らなければ、お金が全然なくても問題なく生きていけます。


なので、こっちの人たちはゆるーくお仕事をしています。

あくまでも日本人感覚なので、現地からしたらちゃんと働いているのですが。

でも、食いっぱぐれがないこの島で生きていたら、そりゃ焦らないで生きていけるわなあ。



というわけで

スーパーに行ったりレストランに行くと

割と高いのに結構買い物をしている人や、家族みんなで食事したりとか

ちらほら見るのですが

輸入品と、ローカル品で、ポンペイの人々の生活が上手く調和が取れているのかなあと感じます。


ちなみに、私は卒論でまさに「ローカル生活とアメリカナイズの狭間で揺れるポンペイ人」をテーマに考察したのですが

自分で書いといて結構忘れています。

改めて読み直さねば。



ということで私達のような外国人は

そのへんに実っているものでも自力で取りに行けないので

ローカルフードにしても、輸入品にしても

食べていくのにお金がかかります。

スルスル〜っと木登りをしてバナナとかココナッツとか採れれば最高なのに。



たま〜に街中に

物乞いしている人や売りつけようとするおじちゃんとかいますが

ごめんね〜今はいらないや〜というと

サッと引いてくれます。


泥棒もコソ泥だけ。

対人被害は聞いたことありません。



世界から見た統計では所得こそ低いかもしれませんが

ミクロネシアの人たちは、お金に頼らないライフスタイルを持っています。

自給自足がこんなにいいなあと感じる国はありません。

不作とか絶対ないし。

勝手に実るし。しかもものすごい早さで。



今はアメリカからの援助金がミクロネシアに入っていて、

みんなアメリカのスパムやらコンビーフやら冷凍食品やら大好きで買っていますが

この援助金があと少しで契約切れとなるかもしれないのです。

でも、契約切れになったとしても

ここの人たちは生きていけます。

自然の力を借りて。


アメリカが撤退しちゃったら、、、と不安な点も沢山あることは事実なのですが

生きていく、という一番大切な点だけは

保証できるポンペイなのでした。



ちなみにうちでは

出来るだけローカル食材を取り入れた料理にちょっとずつチャレンジしています。

昨日はココナッツを削ってもらって自分でココナッツミルクを絞り

鶏肉とジャガ芋とローカルペッパーと煮てみました。

めっちゃめちゃ美味しかった。

生絞りココナッツミルク。

幸せです。自慢です。