「撮玲ん展リーディングライブ『ものがたり』」のこと。
昨日は、鉄道写真展「撮玲ん展」初日でした。
初日のオンラインイベント『ものがたり』をCafetsumuriのツイキャスアカウントから配信させていただきました。
初めての写真展で、初めての朗読で、初めて台本を書いて、初めてオーディションもさせてもらい、初めて演出もした、初めての無観客公演で、だいぶチャレンジ企画でした。笑
でも、出演者のみなさんのステキなところがたくさん引きたっていて、かつ、綺麗にまとまった作品に仕上がったと思います。
写真展をやるってことを決めたと同時に、最終日にライブをやろうということは、決めていたんです。
ですが、初日にも何かやりたいなあと思って、でも、しばらく何も思いつかなかったんです。
4年くらい前、僕が初めてCafetsumuriに遊びに行ったときに、
つむりの店長さんと初めましてで、自分は普段こういう活動をやってるんですという話をしたら
「うちのお店で朗読とかやってほしいんですよね〜」っていうようなことを仰っていて、それを急に思い出したんです。
それで、「そうだ!朗読をやろう!!」と突然、思い立ったわけです。笑
でも、ただ単に思い付いただけで、台本も役者さんも何にも揃っていない。
とりあえず場所だけはある。
っていう状況でした。笑
そんな中、ある晩、なかなか寝つけない日があったのですが、そのときに突然台本がバーッと浮かんできて
歌詞やメロディは降りてきたことないのに、台本は降りてきたんです。笑
それで、起き上がって、パソコンを開いて、台本を書いたのが「約束が苦手なあなたと約束に支えられたわたしの話」でした。
そこまで長くない台本だったので、あ、これくらいの長さの作品があとふたつくらいあれば、オムニバス形式で成立するんじゃないか、と思い、残り2つの作品は、それぞれ知り合いに脚本をお願いすることにしました。
それと同時に、SNSや掲示板で出演者を募ってみたところ、
思ったよりも、たくさんの方からご連絡をいただき、動画オーディションで選考させていただくことにしました。
その中で
特に守屋佳奈ちゃんとの出会いは、とても大きなものでした。
彼女のオーディション用の動画を見た瞬間に「あ、この企画はきっとうまくいくぞ」という気持ちになれました。
それくらい僕の書いた脚本の主役である「わたし」の役が見事にハマっていて、僕が表現したいことを十二分に具現化してくれました。
実際、稽古をしながら、守屋ちゃんも、ものすごく頑張ってくれて、その結果、みるみる進化していって
これだけ頑張れるひとだから、ものすごく大きな可能性があるなと感じました。
実際、とっても映像映えするお顔立ちをされていて、めちゃくちゃ可愛い
志保さんは、普段、シンガーソングライターをやられていて、何度かライブで対バンしたことがありました。
なので、志保さんから連絡をいただいたときに、
もし出演してもらえるなら、歌も歌ってもらいたいなと思い、結果的にオープニングで出演者全員で歌うという発想に結びつきました。
演技経験が豊富ではない志保さんですが、今回とても難しい役をお願いしてしまったのです。笑
でも、見事に演じ切っていただけたので、見ている方にも、そのすごさはきっと伝わるだろうなと思っています。
バンビーノさんとは、何年も前に一度オープンマイクのイベントに遊びに行ったときに、一緒に何曲かセッションさせてもらって、お会いしたのは、その一度きりでした。
台詞の動画を見させていただいたときに、とにかく言葉を発しているときの声がとても良いと思い、出演をお願いすることにしました。
すごく朗読に対して強い興味を持ってくださって、いつも稽古のときも、すごく前のめりな姿勢だったので、とてもやりやすかったです。
バンビーノさんが、読んでくださることで、色んなことが成立して、すっごくおもしろくなりました。
役者さんではない方にもご参加いただけることで、またひとつおもしろみができたことも僕にとっての手応えを感じたことのひとつでした。
そして、男性役には、3月に出演させていただいたミュージカル「前を向いて」でご一緒させていただいた、早馬充さんにお声かけさせていただきました。
早馬さんは、「前を向いて」のときにタケシという役を演じていらっしゃったのですが
タケシという役は、主役のポジションでありながら、一歩間違えると、すごく嫌な印象になってしまうような役柄だと感じていました。
でも、早馬さんが演じるタケシは、そういった嫌な印象が全くなくて、うわあ、すごいなあ…と思っていました。
今回も、一歩間違えると、すごい嫌な感じになってしまうかもしれないけれど、そうなってほしくないんだよなあっていうような役をお願いし、期待値も高かったですが
やはり見事に期待に応えてくださる方で、素晴らしかったです。
大人っぽくて、男前で、素敵だし、画になる方だと思います。
だからこそ、成立する部分が大いにありました。
台本を書きながら、朗読の途中で挿入歌的に歌が入ってくるイメージがあり、ピアノもせっかくあるし、弾き語りを入れたいなという構想がありました。
実は写真展をやろうということは、コロナ前から計画があって、
そのときに「鉄道に興味がある人いますか?」という投稿をしたことがあって
そこに反応をくれたのがシンガーソングライターのmoleちゃんでした。
なので、今回弾き語りで参加してもらうことにしました。
moleちゃんに最初、こういうことをやろうと思っているっていう連絡をしたときには、まだお客さんを入れてやるか、配信でやるか、決まっていませんでしたが
顔があまり映らないような形でなら、出演をしたいです、という条件があったので、よし、じゃあ無観客にしよう!と振り切れるきっかけにもなりました。
最初は、朗読の合間に歌が入るっていうことを説明しても、なかなか理解してもらえなくて。笑
まあ、そうだよね、あまり多くの人が見たことないようなことをやろうとしている部分はあったからなあ。笑
もしかしたら、彼女自身も、どう入っていけばいいのか、分からなかったところもあったかもしれませんが、本番直前の変更や要望などにも、対応してくれて、すごく助かりました。
特に「our base」という歌が、すごく良くて、これを歌ってほしいと、僕からリクエストをしたのですが、「エスケープは線路の下で」のストーリーにめちゃくちゃマッチしていて、すごく良かったです。
なかなか、ライブハウスでやるようなライブイベントとは、全く違うシチュエーションだったので、本人にとっても、きっと刺激的な体験だったのではないかなあと想像しています。
そして、僕を含めた出演者全員と、moleちゃんの楽曲の魅力を引き出してくれた「エスケープは線路の下で」の脚本。
これを書いてくれたのは、演劇部の後輩の北嶋由香でした。
出演者が決まってから、当て書きをしてくれて、
なおかつ、歌も入るし、鉄道写真展の中でのイベントというシチュエーションの中、すごくいいバランスで点と点を線で結んでくれて、そういうところがすごく上手だなあと思います。
また、この作品は、僕も朗読で参加したので、代わりに稽古を見てもらうことも多く、ほぼ演出助手のような役割を当日まで果たしてくれて、すごく助かりました。
すごく信頼している人です。
もうひとつ「東京の電車みんなこんな感じ」という台本を書いてくれたのは、Amyさん。
普段は主に絵を描く活動をされている方で、アニメや漫画のネタを考えることもある方なので、思い切って頼んでみました。
読んでいても、すごく良い台本ではあるのですが、
実際、読み合わせで、声で聞いてみると、すごくおもしろくて、世界観もガラッと変わって、他の2作品とは全然違っているのが、とてもよかったですねえ。
そして、一番ご負担をおかけしてしまったであろう方が、Cafetsumuriの店長さん。
まさに、朗読をやろう!となった最初のきっかけを作ってくれた方でもあります。笑
今回、カメラマンとして撮影をしてくださったのですが、とっても素晴らしいセンスと、僕のやりたいことに最大限寄り添ってくださるお人柄に、たくさん助けられました。
結果的に、1時間、ほぼずっと手持ちカメラで回しっぱなしの状態を強いることになってしまい、とても大変なシチュエーションだったと思います。
本当に感謝です!🙏
そして、最後に私。笑
今回、主催であり、自分の写真展で、歌と演奏と朗読と脚本と演出をやって、プレイヤーとしての部分と、クリエイターとしての部分と、両方を活用できたな、という実感があります。
演出をしたのも初めてでしたが、今までの経験やその中で得た知識も、最大限活かすことができましたし、自分の持っている想像力と創造力にも自信が持てるようになりました。
シンプルに作品づくりが好きだし、得意なのだろうな、というのも自分で感じています。笑
まあ、実はというと、
前から、ずっと、音楽ライブと演劇の融合みたいなことをやりたいなって企んでいたんです。
脚本も書いてみたい欲も、ずっと前からあったし。
でも、なかなか現実にならなかったのが、今回こうして、ひとつ形になったので、これはものすごく素晴らしい第一歩になったと思っています。
これを派生させて、近い将来、演劇作品として、ひとつ形にしたいと思っています。👀
今回の朗読作品は、10月23日までアーカイブでご視聴いただけます!
ぜひ、まだご覧になっていない方は、ぜひぜひ見てください!
よろしくお願いします〜!
[今後の活動予定]
《イベント》
10月9日〜17日 撮玲ん展@Cafetsumuri
《ライブ》
10月17日 撮玲ん展スペシャルライブ@相模大野Cafetsumuri