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富士の高嶺から見渡せば

王毅よ、お前たちこそ「中華小児症」を治せ

2017.03.31 07:06

<日本は「心の病を治せ」の傲慢>

中共外交部長の王毅は、全人代に合わせて行われた記者会見(3月8日)で、今年が日中国交回復45周年、盧溝橋事件80周年にあたることに触れ、「今日に至るもなお、日本には歴史の逆行をもくろむ者がいる。われわれは日本との関係を改善したいが、そのためには日本がまず"心病"(心の病)を治さなければならない」と述べた。

さらに3月29日には、今度は中共国防部の報道官が、おなじく「心の病」という言葉を使い、日本を公然と侮辱した。日本の防衛省が23日、中国海軍のフリゲート艦など3隻が宮古海峡を通過したと公表したことに関して、この報道官は「日本側はいつも中国軍の正当で合法な訓練活動を騒ぎ立てており、“心の病”がまだ治っていないようだ」と言及。「これまで宮古海峡を通過する中国の軍艦が少なかったことが原因なら、今後はわれわれが多く通過することに日本側が慣れればよいだけだ」と言い放ったという。

(「中国初の国産空母、進水へ 「日本はわれわれの宮古海峡通過に慣れよ」国防省の呉謙報道官会見」産経ニュース3月30日)

他国に対し「心の病を治せ」とは、なんたる傲慢か。外交的な儀礼も知らない無礼な態度は、絶対に許すことはできない。

<中国こそ歴史を直視せよ>

『毛沢東 日本軍と共謀した男』の著者・遠藤誉氏は、「王毅は『日本は"心の病"を治せ!』と日本の歴史認識を批難したが、中国こそ自国の真実を直視すべきだ」と主張する。

(「王毅外相「日本は『心の病』を治せ!」――中国こそ歴史を直視せよ」ニューズウィーク日本版3月29日)

遠藤氏の著書『毛沢東 日本と共謀した男』には、日中戦争(抗日戦争)中、毛沢東は、中共軍が日本軍とまともに戦うことを許さず、1937年7月に盧溝橋事件が起きて日中戦争が本格化すると、同年8月、「中共軍の兵力の10%しか抗日のために使ってはならない。70%は中共軍拡大のために使い、残りの20%だけ、国民党軍と妥協するために(あたかも国民党軍と合作しているかのごとく装うために)使え」と命令していた事実、さらに中共のスパイに指示して、蒋介石が率いる国民党軍の軍事情報を日本の外交公館に高く売りつけ、高額の情報提供料を得ていた事実などを暴露している。

(以下引用)「胡耀邦・元総書記は、改革開放(1978年12月)後、真実を語ってもいい時代が来たと思ったのか、1979年2月のスピーチの中で「もし中国人民がわれわれ(中国共産党)の歴史の真相を知ったならば、人民は必ず立ち上がり、我が政府(中共政府)を転覆させるだろう」と言ったことがある。(中略)もし、中国共産党が「知られては困ること」をしていなければ、何も「中国共産党の歴史的過ちを語ってはならない」などという「禁止令」を発布する必要はなく、監視カメラで教員を監視する必要もないだろう。「知られては困る、建国の根幹に関わる嘘」を抱え込みながら、「中国共産党が如何に偉大で」「抗日戦争時代、いかに勇猛果敢に日本軍と戦ったか」「だからこそ、中華人民共和国が誕生したのだ」などという虚偽の思想宣伝を強化しているからこそ、ますます言論弾圧を強化しなければならなくなっていくのである。(引用終わり)

<不治の病を抱えるのは中国だ>

王毅よ、われわれ日本人は別段「心の病」などに悩んでいない。万世一系の連綿と続く天皇制度を頂点に、どこよりも安定し平和で民主的な政治システムを維持し、うそ隠し立てのない潔白な「歴史」を語り伝え、工芸美術や音楽芸能、さらには和食に代表される食文化にいたるまで、世界も認める精緻で高度な独自の伝統文化を誇り、またノーベル賞受賞者に代表されるように、地球文明と人類福祉の発展に貢献する最先端科学の創造、医療・工学など科学技術の進展に日本人の類まれなる知恵と創意を発揮している。

それに引き換え、あなたたちシナ大陸とシナ文明は、はてさて、地球環境と人類文明の発展に対して、いかなる貢献を果たしたと言うのか。大気や土壌、河川や海洋の深刻な汚染、南シナ海の人工島建設による徹底的な珊瑚礁の破壊など、もはや逆戻りは不可能な環境汚染。海賊版や模造品の叛乱、産業スパイによる知的財産権の侵害。生産過剰の鉄鋼製品の不当廉売など、世界中にデフレを輸出し、WTO加盟国に関わらず世界の貿易ルールを無視した経済活動。「パナマ文書」事件にも見られるように、腐敗官僚の海外逃亡、不正送金は、中共政権の汚職・腐敗体質を世界に拡散している。どれをとってもシナ世界は、地球環境や現代文明にとって害毒を撒き散らす存在でしかない。

王毅よ、「不治の病」を抱えているのはむしろお前たちではないのか。いつまで経ってもまともな文明国になれず、基本的な礼儀もわきまえない「中華小児症」、まっとうに誇れる歴史がないから、歴史を隠蔽し捏造する「劣等遺伝病」。かつての「大国の栄華」という、ありもしない「中華の夢」を夢想する「誇大妄想症」。いずれも治療困難な不治の病というしかない。

<世界に誇れるものがない哀れなシナ文明>

われわれ日本人は、たまたま漢字を使い、漢字に慣れ親しんでいるために、シナの歴史と文化を誇大に評価する傾向があるが、世界史を俯瞰し、人類文明の発展の足跡を客観的に観察すれば、シナ大陸に発生した漢字文化、その漢字を中心とした儒教世界は、ユーラシア大陸の東の端の、黄河と揚子江に挟まれたごく狭い範囲に発生した、非常に特殊で歪(いびつ)な考え方と傾向をもった地域集団だったことがわかる。そんなところに発生した文化・文明が世界で通用する普遍性を持つはずがなく、彼らの思考方法や行動原理がわれわれにはいまもって理解不能なのはそうした背景があるからだ。

これは岡本隆司氏の『近代中国史』(ちくま新書)に学んだことだが、シナ世界には20世紀に至るまで、まともな行政組織・統治機構さえなく、信頼できる統計も貨幣制度もなかった。庶民生活に関わる産業経済や流通、治安を実質的に担ったのは、「郷党」や「郷紳」とよばれる民間人や宗族団体、秘密結社、それに私兵集団だった。一方で、科挙制度による優秀な官僚組織があったではないかと思われるかもしれないが、そうした官僚たちは私益を貪る巨大な利権集団でしかなく、庶民生活や経済活動などを統治する行政機関としてはまったく機能しなかった。

シナ世界に関連して普遍性を持つ文明・文化があるとしたら、中央アジアの草原からユーラシア大陸全体を席巻し、広大な帝国を築いたモンゴル人の文明だろう。彼らが移動することによって民族や王朝の変遷が各地で起こり、まさに「世界史」が始まる契機となった。モンゴル人は人類で初めて紙幣を発明し、広くモノと情報を交易した商業の民だった。人類史と人類文明に影響を残したという点では、シナ人よりモンゴル人の存在感のほうがはるかに大きい。

王毅ごときの下っ端役人の分際で、傲慢な態度をとり、無礼な物言いをするのは、知性も教養もない「ごろつき」の本性を示す以外の何ものでもない。でかい口をききたければ、世界の誰もから尊敬を勝ち取る文明社会を作ってからにしてはどうか。所詮、あなた方のシナ世界は、世界の端の立ち遅れた田舎モノの存在でしかないのだから。