コネチカットでの経験その2
コミュニティカレッジでの経験
前回、コネチカットでの経験を書きました。→(ココをクリック)
本題に戻ると、また、別の日。
コミュティカレッジの中庭を歩いていた時、「日本人ですか?」と声を掛けられました。
前述のように日本人がレアなので、風貌から判断して下さった模様。
話を伺うとそのコミュニティカレッジの経済学の先生で以前、日本の大学で教鞭をとっていたこともあると。
そこで、私(珍しい日本人)を見かけて声をかけてくださった模様です。
良かったら、これから授業なので観に来ませんか?と誘っていただき、経済学の授業を拝見しました。
正直、経済学の知識もないので、日本語であっても理解出来ないところ、英語だと尚更(笑)
でも、一番、印象に残ったのは、学生が大学生とは思えないほど(コミュニティカレッジなので実際、日本の大学とは位置づけが異なりますが)
「ハイハイ」と手を挙げること、挙げること。
日本の小学校低学年の授業を観ているようでした。
そして、中には当てられても、まともに答えていないような学生もいます。
正解を発表しないといけない日本人
授業後に感想を聴かれて「学生が驚くほど、手を挙げますね」と言うと「そうですね。私が日本で一番、最初に困惑したことは、学生がsilentだったことです。
分かっているのか、理解出来ていないのかさえ、こちらも把握できなくてとても困りました。
でも、そのうち日本は”正解を発表しないといけない”ということを理解しました。そうでしょう?」と言われました。
「私のさっきのクラス観ました?当たっていようがいまいが関係ないんです」とも。
あまりにも多くの中から指名するのも困るくらいの挙手の数々。
噂には聞いたことあったし、前職で外国人クルーと仕事している時から感じていたことでは、ありましたが、それを目の当たりにして衝撃を受けたのでした。
今、子育てするようになり、周りの友人達がお子さんをインターナショナルスクールに入れていて、その様子をうかがっていると、これとまさしく同じ光景が繰り広げられているようです。
日本の大学生の現実
大学生も業界研究をしていると「海外進出しているから」「将来は海外で働いてみたい」という声も聴きます。
ただ、以前のブログに書いたような授業光景であるのも事実です。
グループディスカッション対策講座などの就活講座でも同様です。
また、企業研修がメインの講師の方に聴いても新入社員研修で元気に発言して、グループワークを回してくれるのは、外国人の新入社員のほうが圧倒的に多い、とのこと。
近所のコンビニでアルバイトしている外国人の方(おそらく留学生)も、とても気が利く方で、語学も堪能です。
確かにこれでは、外国人の存在感が増す一方ですね。
ただ、その講師の方も「これまでそういう教育を受けてきていないのに急にそれを求められても、可哀想だなとも感じます」とも仰います。
企業側は、自分で考えて、自分の意見を言える、主体性のある人材を求めているのに、実際の日本の学生はそれが苦手(以前のブログはこちら)という現実。
我々、親が出来ることは何か?
ただ、学校現場のせいにするのは簡単だと思うのです。
学校の教育現場が急に変われないなら、家庭で出来ることは何なのでしょうか?
皆さんも、自分事として考えて「家庭で出来る事」(は、ここ)を実践していきませんか?