Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Unwinding INK (Currently reconstructing)

自転車旅 Day 16

2021.10.11 05:05

生鮮食品店「ぶっちゃけ」

新潟の道の駅「うみてらす名立」に着き、地場産のカニだの魚だのを見ていると、魚を切り分けていたおじさんが威勢よく「箸と醤油もつくよ!」と声をかけてくれた。

暫く見て回り、結局何も買わずに出ようとした時、すぅ〜と生臭さい匂いを鼻がキャッチした。

その匂いは、なんというか魚だけじゃなくって、それこそ、貝とか蟹とか、ワカメとか、それを置いてる氷とか容れ物が混ざったような匂いなんだけど、何処の店も同じようで、ちょっと違うような気もする。

その匂いと共に、ある記憶が蘇った。

なんてことない日常の風景だった。

小さい頃、実家のすぐ近くに「ぶっちゃけ」という生鮮食品店があったのを思い出した。

僕がたしか、小学校高学年になる頃には閉店してしまっていた気がするから、記憶はそれ以前のものだろう。

僕は、どの魚を買うか見比べている母の後ろをついてまわり、子供用の魚肉ソーセージなんかを手に取って、勝手に母の持つ買い物カゴに入れている。

そうだ、あの時の匂いだ!

思い出していたら、何だかカレーの匂いもしてきた。


とにかく、「ぶっちゃけ」は、家から目と鼻の先程近かったので、かなり頻繁に母と行っていたはず。

買い物袋を持つのを手伝ったりしながら、母と連なりお店から家へ歩いて帰ったっけ。

30年程忘れられていた記憶。

心温まるような懐かしさと同時に、「時間は戻らない」という普遍的な意味において、切なく、言葉にならない愛おしさが身体に溢れた。