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”なんでも自分でやってみると、見えてくることがあるんだ”『人生フルーツ』

2017.04.02 01:00

東海テレビ制作のドキュメンタリー映画『人生フルーツ』

別府ブルーバード劇場で観る。

昨夜、別府でのDJダイノジ終了後、ダイノジ大谷さんと別府ブルーバード劇場の森田真帆さんらと食事。映画と映画館と批評について話す。映画自体を作ることと興行することと批評することの差異。どこも不興。それはあらゆるコンテンツビジネスがシステム自体の改変の過渡期に来てるから等々。

その中で、この『人生フルーツ』の話になった。

大谷さんは今年ナンバー1だ、と言う。

森田さんは、今ブルーバード劇場でやってます、と言う。

水道橋博士も、絶対観るべきだと、この前お会いした時力説していた。


観てみた。

すごいすごい映画。もう生きることの意味全てがある映画。

 愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。
 かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。
 本作は東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾。ナレーションをつとめるのは女優・樹木希林。ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。《HPより》


いろんな思いがよぎった。自分の親だったり、人生だったり、仕事だったり。

でも僕が一番思ったこと。


若いときは自分には権力が無いと嘆いてた。歳食った今は自分には若さが無いと嘆いてる。結局いつも嘆いてる(笑)。

きっとどこまでいっても何かが足りないわけですよ。

そんな足りない力の、まさに等身大の自分の力でその時産み出せるものを産み出すしかない。

「なんでも自分でやってみると、見えてくるものがあるんだ」

映画の中のお二人のように、、、と腹をくくる、『人生フルーツ』を見て。