HMM レブラプター レビュー(12/26 レイヴェンラプター、パイルバンカーユニットに関して追記)
2021.12.26 04:59
今回のレビューは、1/72スケール ハイエンドマスターモデル より、
“HMM051 レブラプター” です。
ジェノザウラーの随伴機としての運用も想定されたガイロス帝国軍の次世代小型量産ゾイド、
“EZー27 レブラプター” が、
小型ゾイドとしては “プテラスボマー ジェミー仕様” 以来およそ10年振りとなる完全新規造形でハイエンドマスターモデル(HMM)で発売されました。
本家ゾイド第2期の完全新作キットとして、ジェノザウラーと共に発売されたのが2000年の3月ですから、それももう21年も前のことになるんですね。
アニメでは、確か一番最初に登場した新型ゾイドで、その初登場シーンでは生身のバン(主人公)に襲いかかってきました。
その迫力に、てっきり中型ゾイド・・少なくともハイパワーユニット搭載型、ひょっとしたらシールドライガークラスの小さめのモーター内蔵型だと思っていたのですが、通常ゼンマイ式の小型ゾイドでした。
それでも、旧シリーズではほぼ見られなかった前傾姿勢の獣脚類モチーフということで、これが新時代のゾイドか、と衝撃を受けたのを覚えています。
間違いなく、第2期を代表するゾイドの一つといってよいと思います。
そんなラブラプターが、待望のHMM化。
同じヴェロキラプトル型のライバル機、ガンスナイパーはかなり初期の段階で発売されたにもかかわらず、レブラプターがここまでお預けを食らったのは、やはりアニメで特定のキャラが乗ることがなかったからかなぁ・・
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組したのみです。
※末尾にHMM052 レイヴェンラプター、HMM ゾイドカスタマイズパーツ パイルバンカーユニットについて追記しました。
レブラプター
西方大陸戦争において、ガイロス帝国が開発した次世代型のゾイド。
一般兵士用に出力の抑えられたオーガのイドシステムを採用。それでも以前の主力機であったイグアンの3倍以上の戦闘力を発揮し、コマンドウルフなどの中型機をも凌駕する性能を示したとされます。
基本的に遠距離射撃武器を一切持たず、その機動性で一気に接近してからの近接格闘戦に特化した機体になっています。
まぁ、アニメでは初登場のインパクトこそあったものの、その後はとくに目立った活躍もない、普通の量産機扱いだった印象ですが・・
つるんと丸みを帯びた頭部、そしてそれぞれに鋭い爪を持った発達した四肢、さらに背中に装備する三日月型のブレードが特徴的。
本家ゾイドは第1期でもおおまかに前期、中期、後期という感じでデザインの系統に変遷があったのですが、第2期から登場した新型については、基本的に中期のラインをベースに、よりモチーフを感じさせるプロポーションやディティール再現が行われていたような気がします。
そんな第2期の新型ゾイドのなかでも、レブラプターは曲線が多用された、とくに生物感が強いデザインで、小型の獣脚類型としてかなり完成したシルエットになっていたと思います。
同時発売となったジェノザウラーが、デスザウラーを意識した、比較的メカメカしいデザインだったのとはまた対照的でした。
そんなレブラプターを、独自解釈のアレンジも加えてよりシャープに、スタイリッシュに仕上げたのが今回のHMM版。
例によって本家よりも一回りほど大型化した、フルアクションキットとして新生しました。
胴体部分の、きゅっと詰まったようなところは、本家キットの雰囲気を再現している感じですね。
このままだと腕と脚が干渉して上手く動かせないように思えますが、実際には上半身と下半身は引き出し可能なフレームで繋がっているので問題はありません。
また、本家では実際の可動部や組み付け固定に必要なもの以外はディティール処理で済まされていたキャップパーツが、今回すべて別パーツ化されています。
その使用数なんと24個。余剰も6個あります。
しかも、第2期から登場の帝国製新型ゾイドではこのレブラプターが初のHMM化となるため、もちろんキャップパーツも新規造形になっています。