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Sentosa_Berry

#15 よもや梯子酒

2017.04.04 00:42

ここは、原爆の街は堺町界隈…


料理は、至って突出したものは無いが、店内の雰囲気と接客の良さで、圧倒的な集客を誇る「コロンボ」にて楽しい晩餐に耽っていた…


一本の電話が鳴るまでは…

チリ産の白ワインを味わい、燻製群に舌鼓を打ち、有意義な時間を楽しんでいたが、まんまと水を差され、折角の晩餐も気分が萎え酒も止まる…


友人から、ついに良からぬ報告が来た…


もう来たか…


これが、率直な感想。


予てから勃発すべく問題だったし、直接、俺には関係の無い痴情の縺れなので、本来ならば全く気に留める事柄ではないが、何せ、揉めている友人の相手が、俺の飲み仲間だから、双方、顔を知っているだけに、気分が重い…

詳細は、書かない…


心配ではあるが、1人の女性を巡る男の問題であることと、そこに割って入るのは、全く筋道が立たないので、決闘場所には不戦した…


河岸を変え、鶏人で飲み直す…

店主も2人とは面識がある…


当然、心配そうに俺の話を聞く…


不安と怒りで、気分が冴えないなか、それを払拭するかの如く、鮮やかな前菜に目の前に現れる。


お陰で、少し食欲を唆られ、箸を手に取る。

今夜も、旨い前菜と麦酒に、救われた…


上段左から、鮪付・車海老と菜の花・ホタルイカの沖漬け。


下段左から、河豚皮の煮こごり・焼き茄子のベーコン巻・わかさぎの南蛮漬け。


麦酒から熱燗に変え、気分も少しほぐれた。


詰まるとこ、今回の争点は、友情 or 愛情の二者択一…


次は、それに対する筋の通し方と、身体を張るまでの誠意がどこまで、友人に通用するかだった…


しかし…


とても、残念で仕方が無い結末になってしまった…


不倫で分が悪い事は、百も承知の上で、略奪愛に走った中年男…


50前のいい年齢だから、社会的分別は出来るはずだと思っていたが、そうではなかった…


それでも、覚悟もって友人に対して、けじめを付けに挑めば、多少なりとも男として格好は付いていた。


逃亡を図るなんて、全く筋が通らない、俺が友人の立場なら捕まえて撃鉄を喰らわせていると思う…


全く以って、ダークな話だ。


謝って逃げるぐらいなら、踏み入るんじゃない…


魔物の世界に…