┃多文化共生と在日外国人の思い
言葉の違いはもとより、国籍、文化、民族などを超えて、安全・安心な住みよい社会の中で共にお互いを認め合い、同じ地域の住民として生活する、という、すなわち、「多分化共生社会」の推進が叫ばれています。これは、世界が同レベルの文化経済を共有して行きつつある中で、世界がひとつになって行く過程の一部だととらえられます。瞬時に同じ情報を世界の国々が、共有でき、同じレベルの生活物資を所有しやすい時代でも、やはり、他国へ行けば、当然ですが問題が多いものです。It社会が、言葉の壁を崩すのが近いとは思われますが、やはり、人と人の間には、直に通訳、翻訳が必要不可欠です。
在住の外国人に関する調査データに、よく出て来るものには下記の様なものが、多くあります。
1。仕事・・・日本語が分からない・賃金が安い・時間が長い・決まった仕事しかできない・
同じ国の仲間と同じ仕事だが、職場が違う時、仲間と会わないようにされてい
る(賃金、時間等お互いの会社の情報の提供をさせないように)・日本人と仲良
くない。
2 住まい・・家賃が高い・母国との週間が違う・ゴミ出しルールが分からない・周りの日
本人と仲良くない・外国人だから家は貸せないと言われた・保証人さがしが難
しい・
3 社会保険・税金などの手続き・・日本語が分からない・手続が難しい・自国と違う・相談
先が分からない
4近所との付き合い・・・日本語が分からない・時間がない・行事に入りたいが分からない・
問題事の相談先がない・
等に対して、日本人側は、機会があれば、外国人と付き合いたい・あいさつ程度・地域のル
ールを守らない・日本人の仕事が減る・生活環境が悪くなる・外国文化を知り
たい・
など、どちらもお互い以前から変わりはないのではないか、と思われます。
この中でも、やはり一番は、「言葉が分からない」に起因することが一番多いのです。お互い、交流したいが、特に、外国人は、日本語が出来ないがために、仲間同士での交流が多いし、文化の違いの障壁、仕事の外国人ゆえの格下げ、賃金や時間のごまかしなどを多く耳にするところです。政府の外国人の日本語能力の向上についても、ここのところよく言われるところです。兎に角、英語の話せる外国人(とりわけ、留学生は、母国で英語を母国語同様に習ってきているので話せる人が多い)が、多いが、英語の話せる日本人は少ない。又、役所の手続きばかりでなく、多くのものの説明が日本語ばかりが多いと言います。
私共も、日本語を教えるボランティアにも加わっていますが、やはり、最低でも、大部出来るようになるのには2年は必要だとも言います。しかし、それは、会話に限ったことで、漢字は,殆んど書けない範疇です。また、日本に来ている留学生は、大学生及び大学院生であったり、博士課程卒であったりという人を多く見かけます。日本人より、勉強熱心というか、頭がいいというか・・・・・です。驚きます。そして、彼らの大学での授業で教授との会話は、英語と聞きます。日本で研究課程の人は、帰国後自国で大学などでの職に就く人が多いようです。その他の人は、日本で、職業に就いているものの、やはり、帰国リターン組です。奨学金をもらっている留学生は、働らかなくてもいいでしょうが、そうでない人は、就労許可が必要ですが、それでも日本語が分からないと、働く仕事、働く場所、賃金も選択範囲が限られれてきます。そして、週28時間以内の制限がありますし。
いずれにしても、多くの外国人は、周りの人との交流は,していないというのが多いというのは、見ていてもわかります。地元の有名観光地や行事名ひとつ聞いても、知らないと答えます。
もっともっと、日本語を早く習得させて、経済的にも社会的にも向上し、また周りの人との交流を促進させる機会が必要である事を痛切に感じます。
これは、外国に住んでいる日本人も同じパターンでしょうか
♯多文化共生、