値上げの秋、珈琲もで、ごめんなさい!
ホームページ冒頭でもお知らせしておりますように、凡豆でも、10月15日から販売豆の価格を値上げさせて頂くことになりました。お客様にはご負担おかけしますが、どうぞご理解の程よろしく申し上げます。
さて、9月に入ってから、様々な生活品が値上げになっていますよね。野菜の高騰、肉の値上がり、ガソリンの値上げ、要因はそれぞれありますが、それらがここに至って重なってきましたので生活は大変です。輸入品については、世界中コロナ禍での労働力不足による減産と海上輸送の制限縮小を主な原因とする値上がりです。小麦粉や食用油、肉などがそうですよね。そして我がコーヒーもご多分に漏れず今年に入って顕著にその傾向が進んできました。更に、世界各地で起きる異常気象が各農産物に思わぬ被害を発生させるようになりました。またしても我が珈琲も例外ではありませんでした。8月、ブラジルを中心に大規模な冷害(霜の被害)が発生しました。赤道周辺の珈琲地帯に霜ですから、寒さに弱いという珈琲の木には大打撃だったようです。実った豆だけでなく木そのものがダメになり、当分生産ができなくなった農園も少なくないようです。農園の再生には3年から5年がかかるということです。これでもって、一気に珈琲豆が高騰しました。これはかなわんと、大手有名珈琲豆供給業者が相次いで20%の値上げを発表しました。8月、9月の出来事です。その背景に、もうひとつあるのが、中国をはじめとする東南アジア地域での珈琲需要の急増です。経済成長と欧米文化の流入で珈琲文化がここ数年の間に広まったんですね。という訳で一方で減産、一方で需要増という訳です。当然ながら豆の価格は上がりますよね。結果、こんな地方の小さな焙煎屋にも影響が出てきまして、冒頭のようなことに相成ったわけです。グローバル経済の時代では、想定されることではありますが、もともと珈琲豆というのは、世界市場を舞台にしてきた農産物ですから今に始まったことではないのかもしれません。平凡な豆を看板にしている「凡豆」としては頭の痛いところです。
冷害等について詳しくはNHKサンパウロ特派員の記事をご覧ください。こちら