cherouite〜シャルウィット〜

メンター

2021.10.14 12:25

みなさんには“メンター”となる人は居ますか?


メンターとは自分に代わって客観的に現状を分析し、目標に向かうための指標を示す存在だと私は認識しています。

メンターというのは非常に重要で、物事を確実にゴールへと進めていく上で必要不可欠な存在だと感じています。


ですが私には、取って付けたメンターは必要ありません。


これは早い話コンサルタントのことなのですが、私のような個人事業主レベルだとハッキリ言って必要ないと思います。

事業の大きい小さいではないのですが、規模が小さいうちは自分の判断ですべて事足りると思ったからです。


私は長らくアクセサリー製作・販売という活動をしてきて、あるときから超えられない壁のようなものを感じてきました。


さらに成長したいと思う自分と反して、先へ進む術がまったく分からず悶々としていたのです。

そんな現状をどうにかして打開したい。これからは今まで以上に活動の幅を広げるんだと決意した瞬間、コロナで決まっていたイベントがことごとく中止になりました。


右にも左にもいけず途方に暮れていたとき、出店先で知り合った作家友だちがコンサルタントへ転身すると聞き、私の現状を聞いてもらうことにしたのです。


彼女に3カ月間に渡り習って基本的なことを教えてもらいました。

私が長くやってきたハンドメイド販売活動の中で、周りを観察しながらなんとなく理解してきたことが言語化されたようでスッと腹落ちできましたし、マインドという部分でもとても勉強になりました。


そのおかげで勇気を持ってリブランディングに着手することができたのです。


その後さらに自分を成長させようと、別のコンサルタントに話を聞きに行ったこともあります。

ここでは手痛い指導を受けました。けれどそれに潰されることなく自分の道を貫く決意ができました。

ここでもマインドがとても重要だということを教えられました。


経営について、マーケティングについて、マインドについて、ブランドを健全なものに育てて運営していく上で必要と思われるさまざまなものをネットや書籍で調べて自己学習もしました。 


出店先で知り合った社長さんや経営アドバイザー、数十年来のデザイナーさん、大学講師、女性起業家さん、会社経営を目指す若い世代の人など、いろいろな人の話も聞きました。


そしてその結果辿り着いた答えが、自分にはメンターと呼ばれる人の存在は必要ないということ。


ネットなんかで調べていると、“メンターは一人に決めてその人物に徹底的に習う方が良い”と言っている人もいますが、私にはそれは合っていません。

先ほども言ったように、私はたくさんの立場の人から聞いた話を繋げる学び方の方が自分に合っています。


もしメンターと呼ばれる人が完全に成果主義で報酬を得ているのなら、きっと自分(私)にとって一番良い方法で目標に近付けてくれるでしょう。


ですが、ほとんどの場合はそうではなく、月々一定額を支払う契約が多い。そうすると自分に合ったやり方ではなく、その人がやってきたやり方を教えられることがほとんど。


また、メンターの仕事自体がフロント商品で、さらにその先のバッグエンド商品へと顧客を誘導したいという下心がある場合も少なくありません。


メンターに助言を仰ぎ最終的に自分で決断を下せるのならいいのですが、メンターを求めている時点でそれは依存なのではないかと思うのです。


依存した精神からは、自分に一番良い選択を選びとっていく力は生まれません。

私は依存心が強い人間だから、その辺り野生の感、直感のようなものが働き、コンサルタントという深みにハマってはいけないと頭の中の赤信号が点滅したのです。


個人事業主といえど、お客様から大切なお金をいただいて物を販売するのであれば、顧客様の満足度の向上とブランドを確固たるものにしていく責任があります。


その意識さえしっかりしていて、自分が目指すビジョンさえブレていなければメンターは必要ないのではないかと思います。


幸い私には、私のことを私以上に分かってくれる友人たちがたくさんいます。周りをよく観察して冷静に判断し、私に合ったアドバイスをしてくれる。

いつも私は迷ったとき、彼ら彼女らに相談します。

そしてその会話から生まれた決断が自分にとって一番早く結果に繋がるということを体感しました。


お金を払って得るメンターよりも、私のことを大切に思い親身に考えてくれる友人たちの方が、私にとってはよっぽどメンターなのだと思います。