「経済学者 日本の最貧困地域に挑む」を読んで
2017.09.13 04:43
鈴木 亘の
「経済学者 日本の最貧困地域に挑む
―あいりん改革3年8カ月の全記録」を読んだ。
いや~面白かった!
賛否両論はあるだろうけれど、
あらためて橋下徹はすごいなぁ~と感心した。
これまで誰一人手をつけなかったあいりん地区の改革をしようとして、
鈴木亘という経済学者にゆだねたこと。
大阪に住んでいたので、あいりん地区は知ってはいた。
友人があいりん地区の近くに住んでいて、
何年も前に、社会勉強と言って、あいりんの有名な三角公園の周辺を
車でとろとろ走ってくれたことがあった。
開発途上国のスラムのような風景が広がっていて、
こんなところが日本にあったのね、とびっくりした。
その、あいりん地区の改革。
上から下への改革ではなく、
行政も、自治会も、住民も、ボランティア団体もすべてを巻き込んで、
落としどころを見つけていく。
おまけに、もし、橋本政権が終わっても、鈴木さんがいなくなっても
改革が進んでいくように、動く。
学者さんって、机上の空論だけかと思いがちだけれど、実践する経済というのが、
なかなかにすごい。
自治改革はもちろん、会社経営者なんかにも、
参考になることは多い本だと思う。
先日、新今宮の駅前に、星野リゾートがホテルを建てるという計画が発表された。
(新今宮近辺は、女の子はあまり近づいちゃいけない場所でした(;^ω^))
ディープな大阪との融合。
これも、再開発のひとつなんだろうな~
すごい思い切った再開発!!
あいりんは、どんなふうに変わっていくのか、楽しみではある。