ひとり、台南紀行。③台南激安激ヤバホテル編(2012年6月)
そういえば、台南で泊まっていたホテルの部屋についてふれていなかった。
この日の部屋が、私の人生で泊まったホテルの中で一番ヤバい感じだったので、今回はこの晩泊ったホテルの部屋について紹介したい。
前の晩、同級生たちと泊まったホテルと、今晩ひとりで泊まるホテルは、同じホテルだ。ただ、部屋が違う。ひとりなので、当然シングルで十分。ひとりで1000元とかは無理なので、800元とかで、できたら、安ければ安いほどいい。
私たちが泊まった光華大飯店には、二階に激安の部屋があった。ネットで見たところ、そんなに悪くなさそうだったので、二日目の朝、玉井に出かける前に、フロントで泊まれるかきいたところ、開いているという。
ベッドひとつで一晩600元。しかも、二人泊まれるぽい。朝食は無し。(2012年当時)
窓もあって、部屋も広めで、十分清潔。見たところ何の問題もない部屋だったが、ひとつ重大な問題があった。
バスルームが無かったのである。
そんな大した問題ではないじゃないか、いまどきのホステルとかなんか共同シャワーとかあたりまえじゃん、なにをトクベツみたいに言ってるんだと思われるかもしれないが、まあ、見ていただきたい。
部屋にドアはあるが、風呂場やトイレに続くドアではない。
トイレに行きたければ、部屋の表のドアから部屋を出て、一階へ降り、ホテルフロントを経由し、ホテル裏手の厨房の奥の従業員が使用しているトイレに用を足しにいかねばならないのだ。
朝の歯磨きと洗顔も、もちろんここだ。(この厨房から続く階段が、部屋の中のもう一つのドアまで続いているのに、翌朝になってから気が付いた。)
さらにヤバかったのは、浴室だ。
なんと、ホテル地下駐車場にあるトイレとシャワーが同室になっているタイプの浴室を使用しなくてはならなかったのだ。
中から鍵が掛けられるし、服を置く籠とかスリッパが置いてあって、きちんとお湯も出たが…ドアを開けたら外はもう駐車場なのである。夜シャワーを浴びるときは、ガチでちょっと怖かった。
地下駐車場に入ってくる車は宿泊者だけで、外部の人は入ってこないし安全ですよとフロントの人はいうけど、シャワーに行くときは周りを確認しながら、さささっと移動して、誰も周りにいないのを確かめてから浴室に入ってシャワーを済ませ、夜はなるべくトイレに行かないで、一晩乗り切った。
かなり激ヤバな宿泊体験だったが、しかし、料金が料金である。背に腹は代えられないと、選んだのは自分。後悔はない。実際、だいぶ節約できて儲かったし、フロントや厨房のスタッフとも仲良くなれたりして、過ぎてみれば、変な体験も面白かったと思っている。
そんなわけで、また泊ってもいいかな? くらい思っていたのだが、数年後に調べたらあの部屋はもうあんな値段じゃなくなっていたので、今後泊まることはないと思う。600元あったら、面白いゲストハウスとか泊まれるからねぇ…。
④へつづく~
光華大飯店(現在は光華商務飯店に改名)
住所:台南市中西區北門路一段155號
交通:台南駅正面出口を背に目の前の道を左方向に徒歩3分
電話:06-226-3171
地図